S&P500種は10%調整へ、夏までに-ウェルズFのハービー氏
Nikos Chrysoloras
Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York,U.S., on Friday, Nov. 23, 2018.
Photographer: Griselda San Martin/BloombergS&P500種株価指数は夏までに10%調整すると、ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、クリストファー・P・ハービー氏が予測した。
同氏はリポートで「不安定を増した株式市場では下落がより頻繁に起こるだろう」とし、「最終的には、曲がっても折れはしないという市場のメンタリティーは2022年に投資家を裏切るだろう」と予想した。
S&P500種は2020年に27%上昇し過去最高値付近にあるが、米連邦準備制度は景気刺激にブレーキをかけようとしている。景気回復がピークに達したとの懸念が強まる中で、 ゴールドマン・サックス・グループとブラックロック・インベストメント・インスティチュートのストラテジストらはリターン低下を予想。JPモルガン・チェースは米国株が停滞する可能性に言及した。

ウェルズ・ファーゴのストラテジストらは2022年の予測で、「成長減速とタカ派的な米金融当局」などが強気派を悩ませるとの見方を示し、「価格設定能力が弱まりマージンはピークを付け、労働市場はさらに『売り手市場』となり、消費者需要は通常に戻る」と予想した。
ただ、調整は短期にとどまり年終盤にはS&P500種が盛り返すとウェルズ・ファーゴは見込んでいる。
原題:
Wells Fargo Strategists See 10% S&P 500 Correction by Summer(抜粋)
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