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東芝の大株主3Dが臨時株主総会を要求、3社分割阻止目指す

更新日時
  • 3分割案について3分の2以上の株主の賛成必要とする採決を提案
  • 企業価値を高めるためのあらゆる選択肢の十分な模索も提案

東芝の株主第2位でシンガポールに本拠を置く3Dインベストメント・パートナーズは6日、東芝の3社分割案を阻止するため、臨時株主総会の招集を求めたと発表した。

  発表資料によると、3Dは3分割案について3分の2以上の株主の賛成を必要とする採決を要求。東芝が別の選択肢を再検討することも提案するとしている。ブルームバーグのデータによると、3Dは東芝株7.6%を保有する。

Toshiba Headquarters As Probe Finds Ethical Lapse of Executives
東芝本社
Source: Bloomberg

  東芝は昨年11月、インフラサービス事業とデバイス事業の2社をそれぞれ新規上場会社としてスピンオフ(分離)するほか、半導体メモリー大手のキオクシアホールディングスの株式管理などを担う東芝本体と合わせて3社体制にする再編計画を発表。3Dは同月、これに反対する公開書簡を送り、東芝の同計画にはプロセスに不備があり、結論も不適切だと主張した。

  3Dの担当者はコメントを控えた。東芝の広報担当者は3Dからの書簡を受理したのは事実で、内容を精査していると電子メールで回答した。

  3Dによる第一の提案は、3分割を含め東芝の取締役会と戦略委員会が支持する戦略的再編の実行を同社に義務付ける内容だが、3分の2の株主が賛成して承認された場合という条件を付けた。これは3分の2以上の賛成がなければ分割を実施できないようにするのが目的で、3Dは反対票を投じる計画だ。

  第二の提案は、東芝の企業価値を高めるためのあらゆる選択肢が確実に十分模索されるよう同社の戦略委員会と取締役会に取り組みの継続を求めるもので、3Dはこれを支持する方針としている。

  3Dは昨年11月の書簡で、東芝は身売りや一部事業売却を含むあらゆる選択肢の検討を怠ったと主張。プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社への少数株売却の交渉を尚早に打ち切って分割を決めたとも批判していた。

  東芝は3月までに分割案について株主に諮る臨時総会を開く計画だとしているが、経営陣はその日程などの詳細をほとんど明らかにしていない。3Dが複数案を提示して臨時総会招集を求めたことは、東芝と一部大株主の間にある緊張と不信を浮き彫りにする。

  6日の日本株市場で、東芝株は前日比1.6%高の4975円まで買われたが、一時はマイナス圏になるなど方向感に乏しい。 

原題:Toshiba’s No. 2 Shareholder Steps Up Fight Against Breakup Plan(抜粋)

参考記事
(3Dの発表内容や東芝のコメントを加え、記事を更新します)
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