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恒大、ラストチャンス喪失か-中国のハワイで建物解体命令

更新日時
  • 海南省儋州市は違法建築だとして集合住宅の取り壊しを命令
  • 恒大が保有する不動産や土地を巡り行政命令が相次いで出されている

中国のハワイと呼ばれる海南島で、地元当局が中国恒大集団に集合住宅39棟の撤去を命じた。資金難が続く恒大の再編が裁判所主導で進められれば行政権限が制限されることから、同社が保持している土地を抑えようとする動きが各地に広がっている。

  集合住宅はほぼ完成していたが、海南省儋州市はこれらの住宅が違法に建設されたとして10日以内の取り壊しを昨年12月30日付で恒大に命じた。同社は今月9日までに解体作業を始める可能性がある。

  不動産開発大手の恒大が保有する不動産や土地を巡り、儋州市以外でも行政命令が相次いで出されている。中国最大となり得る再編も視野に同社は準備を進めるが、ここにきて同社の優良資産が抱えるリスクが浮き彫りになっている。

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海南島のプロジェクト
 

  最近数カ月で地元当局による差し押さえの対象となったのは少なくとも11区画。プロジェクトの遅延や手数料の支払いがなされていないなど理由はさまざまだ。  

  恒大のドル建て債価格は急落しており、同社債の評価額を決める鍵を握るのが恒大が持つ土地と未完成プロジェクトの価値見極めだ。

  「恒大は土地資産を現金化する最後のチャンスを失った可能性がある」とブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、パトリック・ウォン氏は指摘している。

Coming Due

Chinese developers face mounting bond maturities in 2022

Sources: Bloomberg

Note: Yuan bond amounts converted into dollars based on Dec. 31 rate

  恒大はコメント要請に応じず、儋州市当局に電話したが応答はなかった。

  同社は4日、儋州市の解体命令に従い問題に対処するとあらためて表明。中国では不動産会社は一般的に地方政府から土地を購入、もしくはリース契約を結ぶことで土地を確保しており、これが大都市の大きな財政収入となっている。

   中国メディアの界面新聞は5日、儋州市の解体命令について、恒大が見直しを求める行政手続きを4日に申請したと報じた。同市当局者の1人が述べたとしているが、当局者名は明示していない。儋州市の報道担当局と恒大はコメントを控えた。

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儋州市沖の海花島(2020年)
 
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原題:Evergrande’s Condemned Towers on China’s Hawaii Show Threat (1)(抜粋)

(最終段落に恒大の行政手続き申請についての報道を追加して更新します)
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