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岸田首相、賃上げ「攻めの姿勢で」と財界に要請-局面転換に弾み

更新日時
  • 連合の新年交歓会に9年ぶり出席、春闘「労使で真摯な交渉」を
  • コロナ克服のめどを付け「経済のV字回復を成し遂げたい」
岸田首相

岸田首相

Photographer: Yoshikazu Tsuno/Gamma-Rapho

岸田文雄首相は5日、賃上げは今後の経済成長にとって極めて重要だと述べた上で、「日本経済の局面転換に弾みをつけるためにも、経済界には賃上げに攻めの姿勢でご協力をお願いする」と語った。経済3団体が都内で開いた新年祝賀会であいさつした。

  岸田首相は、デフレによる縮小循環から成長と分配の好循環へ社会全体の雰囲気を明確に変えるには、「コロナ禍からのリバウンドと新時代への挑戦が重なるこのタイミングを官民でしっかりとらえ、局面転換していかなければならない」と述べた。子育て世帯の所得倍増を可能にする政策にも取り組む意向も示した。

  昨年11月の「新しい資本主義実現会議」では、22年の春闘では業績やコロナ前の水準を回復した企業については「3%を超える賃上げを期待する」と述べていた。

Prime Minister Fumio Kishida News Conference As Japan Diet Wraps Up
岸田文雄首相 (2021年12月21日)
Photographer: Yoshikazu Tsuno/Gamma-Rapho/Bloomberg

  世界的に物価上昇率が高まる中、賃上げは現政権の経済政策にとって重要な意味を持つ。2022年度税制改正大綱では、企業が賃上げの適用要件を満たした場合に法人税から差し引く控除率を大企業で現行の最大20%から最大30%、中小企業で最大25%から最大40%に引き上げた。

  岸田首相は、連合の新年交歓会にも参加。春闘では「労使で真摯な交渉」を行い、「新しい資本主義の時代にふさわしい賃上げが実現することを期待する」と述べた。

  連合の新年交歓会に首相が出席するのは2013年の安倍晋三元首相以来。連合は立憲民主党などの支持団体だが、芳野友子会長は同党と共産党の選挙協力には否定的で「新しい資本主義実現会議」にも参加している。首相は夏の参院選にも触れ、与党への理解と協力を呼び掛けた。

首相の他の発言

  • コロナ克服のめどをしっかり付けた上で経済のV字回復を成し遂げていきたい
  • 中間層にしっかり分配。成長の果実を分配することで経済の好循環が生まれ、次の成長につながる
  • エネルギー供給だけでなく産業構造、経済社会の大変革必要
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(連合の新年交歓会での発言を追加します)
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