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ウィーン氏22年びっくり予想-米国株調整、10年債利回り2.75%へ

更新日時
  • S&P500種の20%近い下落を予想も弱気相場は見込まず
  • 消費者物価指数は4.5%上昇へ、金価格の最高値更新見込む

米株式相場は金利上昇の中で2022年に一時20%近く下落した後、前年比ほぼ変わらずで年末を迎える。ブラックストーン・グループのバイロン・ウィーン氏が毎年恒例の「びっくり10大予想」でこうしたシナリオを描いた。

  ブラックストーンのプライベートウェルス・ソリューションズ事業の副会長を務めるウィーン氏は、最高投資ストラテジストのジョー・ザイドル氏と共同執筆した同予想で、タカ派に転じた米金融当局の政策や2.75%に達すると見込まれる米10年国債利回りの影響を米国株が乗り越えるには力強い企業収益では不十分だと指摘。S&P500種株価指数の調整局面を予想し、「20%に近いがそれを超えない」下げが見込まれると述べた。

  S&P500種は3日に0.6%高の4796.56と、最高値を更新して終了。米10年債利回りは1.63%に急上昇した。

Blackstone Group Private Wealth Solutions Vice Chairman Byron Wien Interview
バイロン・ウィーン氏
写真家:クリストファー・グッドニー/ブルームバーグ

  ウィーン氏(88)は元モルガン・スタンレーのストラテジストで1986年以来「びっくり予想」リストを公表しており、ウォール街で最も広くフォローされている人物の1人。

  22年について同氏とザイドル氏は、商品価格などを中心に一部のインフレ圧力が緩和されると予想する一方、賃金や家賃の上昇で消費者物価指数(CPI)は4.5%上昇すると指摘。こうした圧力の中で、金価格は20%上昇し最高値を更新するとの見通しを示した。投資家は安全性やインフレヘッジの観点から金を求めるだろうと述べ、仮想通貨に最近奪われつつある資金の避難所の座を金が奪還すると付け加えた。

  ウィーン氏の「びっくり予想」は一般投資家予想では発生確率が3分の1程度だが、自身は5割以上とみる事象を集めたもの。

  1年前には、S&P500種が21年前半に20%近く下げ、その後に4500まで上昇すると予想していた。同指数は昨年、8月下旬には4500を突破。年末は前年比27%高の4800弱の水準で取引を終えた。

  両氏はまた、米経済成長率が21年に6%を超えると予想していた。ブルームバーグが集計したエコノミスト予想調査の中央値は5.6%。昨年末の米10年債利回りは1.51%で、両氏の予想を49ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回った。

原題:Byron Wien Sees Stocks Stalling in 2022 as Rates Rise (1)(抜粋)

(1年前の予想などを追加して更新します)
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