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米10年債利回り1.6%台に急伸、年初では09年以来最悪のスタート

更新日時
  • 2年債利回りは0.80%台、2020年3月以来の高水準
  • 今週の経済データ次第では3月利上げ開始も-ファラネッロ氏
Traders work in the two-year and five-year U.S. Treasury Note options pit at the Chicago Board of Trade in Chicago.
Traders work in the two-year and five-year U.S. Treasury Note options pit at the Chicago Board of Trade in Chicago.

米国債利回りは2022年最初の取引日となった3日、全ての年限で大きく上昇した。

  10年債利回りは一時13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。新型コロナウイルスのオミクロン変異株が出現した昨年11月下旬以来初めて1.60%を上回った。ブルームバーグの集計データによると、10年債利回りの新年初日の上昇幅としては2009年以来最大を記録した。

  30年債利回りは一時14bp上昇し2.0%を上回った。2年債利回りは0.80%を突破し、20年3月以来の高水準。

  米国債オプション市場では、10年債利回りが2月半ばまでに1.95%に達すると見込む取引も見られた。米国株が最高値圏から上昇しており、年内少なくとも3回の利上げ見通しを強めた。

  今週は昨年12月の米雇用統計や米連邦公開市場委員会(FOMC、12月開催分)の議事要旨など、主要な経済指標の発表やイベントが相次ぐ。公表される内容次第では、現在の市場予想よりも早い時期に利上げが開始される可能性が高まる。金利先物市場が織り込む予想は5月となっている。

  アメリベット・セキュリティーズの米金利責任者、グレゴリー・ファラネッロ氏は「3月の会合での利上げ決定はあり得る。今週のデータで力強さが増したことが示されれば、その時期の利上げ開始もあり得ない話ではない」と述べた。

New-year selling sends U.S. two-year yield to 0.80%
 
 

  社債発行ラッシュも米国債利回りの上昇につながった。社債発行市場は昨年末まで3週間にわたり小休止状態が続いていた。

  利回り曲線はスティープ化し、10年債の2年債に対する利回り上乗せ幅は3日に一時8bp拡大し86bpを付けた。債券安の流れはアジア市場にも広がり、オーストラリアの10年債利回りは一時13bp上昇し1.80%と、昨年11月以来の高水準を付けた。

  ブルームバーグが調査したストラテジストの予測では、22年末の米2年債利回りは1.12%、10年債は2.04%への上昇が見込まれている。こうした予想通りとなれば、米国債のリターンは2年連続でマイナスとなり、1974年の集計開始以降、前例のない低パフォーマンスとなる。

原題:U.S. 10-Year Yield Tops 1.6% in Worst Start to a Year Since 2009(抜粋)

(利回り曲線などを追加して更新します)
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