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22年米国株は投資家の度胸試す展開か、下落幅拡大へ-トゥルーイスト

  • S&P500種の21年最大の下落率は5%強、緩やかな下げが主流
  • 小幅な下げが主流の年の翌年は大幅安が目立つ傾向-ラーナー氏

米株式市場は今年、異例のスムーズな展開が続いたが、2022年にはより大幅な下落と控えめなリターンが待ち受けている。

  こう予想するのはトゥルーイスト・アドバイザリー・サービシズだ。同社によれば、米株式市場は時折衝撃的な急落が起きる強気相場の終盤を特徴付けるような展開に戻る見通しという。同社のキース・ラーナー共同最高投資責任者(CIO)は、21年に主流だった5%以下の緩やかな下落に代わり、2桁の下落率に達したケースも含めてより大幅な下落が発生する可能性が過去のデータに示されていると指摘する。

  ラーナー氏は顧客向けリポートで「過去1年間に見られたような、まれで浅めの反落は、標準ではなく例外と見なされるべきだ」とコメント。「新しい強気相場の初期段階で最強のリターンが見られる傾向がある。現在の段階では堅調なファンダメンタルズと企業収益に支えられ、プラスだが中程度のリターンが予想される」と解説した。

  同氏は以前に浅めの下落傾向が見られた年として1993年と95年、2017年などに言及。それらの翌年には9%、8%、20%の大幅下落が見られたと付け加えた。

The S&P 500 Index's largest pullback this year was just over 5%
 
 

  これは強気相場の死を意味するわけではない。企業収益と米経済が成長する健全な金融市場でも、急落が発生する可能性はある。アライ・インベストによると、S&P500種株価指数の調整局面(直近高値から10%以上の下落)は1950年以降、約2年ごとに発生した。

  実際、トゥルーイストは今年約27%上昇したS&P500種の一段の上昇を予想している。ただ、米連邦準備制度が新型コロナウイルス禍に対応した景気支援策をインフレ抑制のため巻き戻すことから、企業収益の伸びが圧迫され、株価にも最終的に重しになるとして来年の上昇率は小幅になる可能性が高いとみる。

原題:

Deeper Dives Will Test Investors’ Nerves in 2022, Truist Says(抜粋)

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