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【日本株週間展望】じり高、コロナや物価高に負けない企業業績に期待

2022年1月1週(4-7日)の日本株は徐々に上昇する見込み。企業の決算発表を控えて業績計画の上方修正を期待した買いが入りそうだ。新型コロナウイルスの感染が拡大する不安は残るが、大発会から始まる週のため、前年末までに持ち高を調整する売りが進み株式需給が引き締まっている点は追い風になる。

  主要企業の四半期決算の開示が始まり、業績への期待が高まる。7日にはウエルシアホールディングスやローソン、良品計画、翌週は11日に安川電機などが予定されている。

  経済産業省が28日に発表した11月の鉱工業生産指数は前月比で2カ月連続のプラス。自動車工業を中心に多くの業種が上昇し、基調判断を「持ち直しの動きが見られる」に引き上げた。物価高や物流問題に伴う企業業績への不安が和らぎ、収益の回復が確認できれば株価に割安感が生まれる。

  一方、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているのは相場の重し。 米供給管理協会(ISM)が4日に公表する12月のISM製造業景況指数の市場予想は60.3。前月の61.1から低下する見通し。オミクロン変異株の重症化リスクは低いとの認識が広がる中で感染増の影響を確認することになるが、市場予想を大きく下回る内容になると投資心理を冷やすリスクはある。

  インフレ抑制に動く米金融政策も材料になる。5日公表の12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では利上げのタイミングや量的金融引き締めなどの方向性が焦点になる。ただ市場は来年3回程度の利上げを織り込んでいるため、驚きなく想定の範囲内にとどまる内容であれば、投資家にとってはむしろ買い安心感が生まれる可能性もある。

  12月5週のTOPIXは週間で0.3%高。4週連続で上昇した。

TOPIXの推移
 
 

《市場関係者の見方》

 三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト

  年明けの日経平均株価は2万9000円台にしっかり乗せるだろう。企業決算は好調が見込め、オミクロン変異株の感染拡大への懸念が薄れる中で年度末には3万円台を回復するとみる。飲み薬の普及やワクチンの接種拡大などが期待でき、コロナ感染拡大初期の警戒や混乱が再現されることは想定していない。年明けに発表予定の米雇用統計などの経済指標は引き続き回復基調を維持する見込みだ。FOMC議事要旨も利上げ回数などを市場がすでに織り込んでいる。バランスシート縮小議論の急速な進展といったサプライズになる内容がなければ相場にとって安心材料につながるだろう。

楽天投信投資顧問第二運用部の平川康彦部長

  海外の株価材料を追って、堅調な米国株に連れ高する展開が続く見通しだ。米ISM製造業景況指数など注目度の高い経済指標が市場の見立て通りであれば好材料になる。自動車を中心とした製造業は挽回生産などで回復基調に向かっていることから底堅い動きとなるだろう。一方、新型コロナの感染再拡大は程度によりリスク回避的な動きになる可能性がある。国内の感染拡大で「Go To トラベル」が始められない兆しが出たら、小売りやサービス、不動産など内需銘柄の売り材料となる。

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