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【米国市況】S&P500が最高値更新、今年70回目-ドルは下落

29日の米株式相場は、S&P500種株価指数が今年70回目の最高値更新となった。米経済は新型コロナウイルスの感染急拡大を乗り越えられるとの見方が強まり、テクノロジー銘柄に対する売り圧力が和らいだ。

  • 米株上昇、S&P500とダウ平均が最高値更新
  • 米国債は長期債が大幅下落、10年債利回り1.55%
  • ドル指数反落、ドル・円は115円近辺
  • NY原油は続伸、米在庫が予想より大幅な減少
  • NY金は反落、一時1800ドル割れ-オミクロン懸念後退

  薄商いの中、ダウ工業株30種平均も最高値を更新した。小型株で構成するラッセル2000指数は小反発。ハイテク銘柄中心のナスダック100指数は取引終盤に下げを埋め、プラス圏を確保した。

  S&P500種は前日比0.1%高の4793.06。ダウ平均は90.42ドル(0.3%)高の36488.63ドル。一方、ナスダック総合指数は0.1%低下。

For the Record

The S&P 500 has notched 70 all-time highs this year

Source: Bloomberg

  新型コロナの感染者数急増は続いているが、オミクロン変異株は比較的軽症で済むとの証拠が増えていることで警戒感が後退している。ミラー・タバクのチーフ市場ストラテジスト、マット・メイリー氏は「今年の最終週は比較的穏やかに過ぎる可能性がある」ものの、「売買高が細っている中ではちょっとしたことで相場が動くことがあり、投資家は機敏に動けるようしておくのが賢明だ」とリポートで指摘した。

  米国債は長期債が大幅下落。ニューヨーク時間午後4時10分現在、10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.55%。11月29日以降で初めて50日移動平均線を突破した。

  外国為替市場も薄商いとなる中、ドルが円以外の主要通貨に対して下落。ポンドは早い時間に対ドルで下げた後に切り返し、11月以来の高値となった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%下げ、11月半ば以来の低水準。ニューヨーク時間午後4時10分現在、ドルは対円では0.2%高の1ドル=114円99銭。約1カ月ぶりに115円台に乗せる場面もあった。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.1348ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計では原油生産が2020年5月以来の高水準となったものの、原油在庫は予想より大幅な減少を示した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は、前日比58セント(0.8%)高の1バレル=76.56ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は29セント高の79.23ドル。

  WTI先物は、オミクロン変異株出現で需要見通しが悪化した11月下旬以降の下落分をほぼ埋めた。トータス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、ロブ・サメル氏は、「石油需要に関連する消費者行動はオミクロン株懸念の影響を全く受けていない」と指摘した。

  ニューヨーク金先物相場は反落。オミクロン変異株が世界の経済成長に対する大きな脅威とはならない兆候が意識された。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比0.3%安の1オンス=1805.80ドルで終了。一時は心理的節目の1800ドルを割り込む場面があった。年末の薄商いで相場変動が増幅した側面もあるとみられる。

原題:Stocks Gain to Post Year’s 70th Record Close: Markets Wrap(抜粋)

USD Turns Lower, Pound Up With Gilt Yields: Inside G-10(抜粋)

Oil Increases After Bigger-Than-Expected Call on Stored Supplies(抜粋)

Gold Slips Below $1800 as Investors Weigh Omicron Risks(抜粋)

 

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