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中国最大級クオンツヘッジファンド、成績振るわず謝罪-難題浮き彫り

  • 九章資産の歴史上、最も大きく運用成績落ち込む-「深く恥じ入る」
  • AIの銘柄選定は長期視点で問題なし、売買タイミングうまくいかず

中国最大級のクオンツヘッジファンド、浙江九章資産管理(幻方量化)は28日、記録的な運用成績の不振を受けて投資家に謝罪した。目覚ましい拡大局面を経て同業界が直面する難題が浮き彫りとなっている。

  九章資産はソーシャルメディアの微信(ウィーチャット)アカウントに掲載した発表文で、タイミングを逸した取引が一因となった今回の運用成績の落ち込みは同社の歴史上で最も大きかったと説明。具体的な数字は示さなかった。

  杭州市を拠点とする九章資産は「われわれは深く恥じ入る」と表明。9月時点の運用資産は約900億元(約1兆6200億円)に上り、中国最大のクオンツヘッジファンドとなっていた。資産はそれ以降、大きく減少したと具体的な数字を挙げずに同社担当者が述べた。同社顧客の大半はなお今年プラスを維持しているが、一部は帳簿上マイナスとなっており、指数との比較でリターンは「落第」だと発表文で振り返った。

  中国規制当局による締め付けが厳しくなり、業界内で最も人気を集める取引の一部に参加者が集中する中で、九章資産の苦境は中国のクオンツヘッジファンドが曲がり角を迎えつつあることをあらためて示唆している。

クオンツヘッジファンド、中国での無制限の成長は終わりと覚悟

  九章資産は自社の人工知能(AI)による銘柄選定は長期的価値の面から問題はなかったものの、売買のタイミングがうまくいかなかったと説明。こうしたモデルは相場が大きく振れるタイミングでリターンの拡大を図るため、よりリスクを負う傾向にあるという。

  九章資産はコンピュータードリブン型の取引を手掛ける企業が急ピッチで運用資産を積み上げたため、各社の取引戦略が似たり寄ったりとなり、運用がより難しくなっていると明らかにした。同社はモデルの調整を進めており、規模をコントロールしつつ株式ポジションの集中を減らしているとした。

原題:China’s Top Quant Hedge Fund High-Flyer Apologizes for Losses(抜粋)

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