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中国、スペースXの衛星が異常接近と国連に報告-米国を批判

  • スペースXの衛星2基が中国の宇宙ステーションにニアミスと主張
  • 中国政府は国連事務総長にこの問題を12月3日に伝えた

中国が建設中の宇宙ステーションに米スペースXの通信衛星が異常接近したとして、中国が国連に報告していたことが分かった。宇宙開発を巡り米中間で緊張が高まりつつある兆しだ。

  中国外務省の趙立堅報道官は北京で28日開いた定例記者会見で、スペースXの衛星2基が今年7月と10月にニアミスを起こし、中国側は衝突回避行動を強いられたと述べた。中国政府は国連のグテレス事務総長にこの問題を12月3日に伝えたという。

  趙報道官は宇宙条約が定める義務を米国が果たしていないと主張。「米国は責任ある宇宙行動について語るが、実際には条約の下での義務を無視している」と述べ、こうした異常接近で中国人宇宙飛行士が危険にさらされたと指摘した。

  米国と中国の宇宙を巡る競争はここ数年、一段と激しくなっている。両国はいずれも宇宙条約の締結国。

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「スターリンク」衛星(2019年5月)
 

 

  スペースXは通信網「スターリンク」の整備を進めており、これまでに1600基を超える衛星を打ち上げている。同社は米テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が創業。上海で電気自動車(EV)工場を運営しているテスラは、工場建設時に中国政府から強力な支援を得ていた。テスラに営業時間外にコメントを求めたが返答は得られなかった。

  中国国営の新華社通信によると、中国は10月16日に有人宇宙船「神舟13号」を打ち上げ、宇宙ステーションの基幹となる施設「天和」に宇宙飛行士3人を送り込んだ。天和での滞在は6カ月に及ぶという。

原題:China Says It Complained to UN About Musk’s SpaceX Satellites(抜粋)

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