コンテンツにスキップする
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg
Cojp

「サンタクロース・ラリー」に期待、12月の変動性高まる米国株市場で

  • S&P500種は1969年以降、年末年始の7日間で毎年平均1.3%上昇
  • 市場関係者がより大きなバーゲンに備える中、サンタラリー実現も

12月の米株式市場でボラティリティーが高まる中、ウォール街は投資家に遅いギフトが届くことを期待している。

  株式相場が年末にかけて上昇する「サンタクロース・ラリー」と呼ばれる毎年恒例のイベントが27日に始まった。1969年以降、S&P500種株価指数はサンタクロース・ラリーの対象となる7日間に毎年平均1.3%上昇している。投資指南書「ストック・トレーダーズ・アルマナック」によると、この期間は年末最後の5営業日と年明け最初の2営業日。

  LPLファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「新年を巡る楽観論やホリデーシーズンの支出、トレーダーの休暇、機関投資家の帳簿調整、またはホリデースピリットであろうと、肝心なのは強気派がサンタを信じる傾向にあることだ」とリポートで説明した。

  米主要株価指数は景気拡大や緩和的な金融政策、財政支出を追い風に、今年は2桁の上昇率を記録する方向だ。ただ投資家は今、インフレ率の高止まりや引き締め方向の金融政策、新型コロナウイルスのオミクロン変異株による世界的な移動制限強化、景気減速懸念の増大など多くのリスクに向き合っている。

  オミクロン株が11月に南アフリカ共和国で確認されてから、株式相場は激しい値動きを示している。当初は世界的な売りにつながったが、オミクロン株による経済リスクに関して明るい報告が相次いだ後、株式相場は下げを回復して過去最高値を更新している。

Holiday Spirit

The S&P 500 has seen a Santa rally of 1.3% on average since 1969

Source: Bloomberg

Note: Santa rally includes last five trading sessions of year and first two trading days of new year

  こうした状況を受け、今月はS&P500種で見ると、1987年以来最も変動性の高い12月の1つとなっている。ブルームバーグ集計データによると、12月の同指数は23日時点で、1日当たりの値動きが平均で1.1%と、この30年余りで2000年、08年、18年を除いて4番目に高い。

  ただ、経験豊富な市場のベテランが最近の売りを受けてより大きなバーゲンに備える中、サンタクロース・ラリーが訪れる可能性はなおある。

あのクリスマスイブをもう一度、パニック売りはサンタラリーの好機か

  12月前半の相場はタックスロス・セリング(節税対策に伴う売却)の取引が中心となり軟調なことが多いが、後半は個人投資家がホリデーシーズンで不在の際に機関投資家が割安株に飛び付く。専門家によると、この時期に機関投資家が買いに動かなければ、株式市場に何か問題があることが示唆される。

  「2000年と08年の弱気相場はともに、珍しくサンタが現れなかった後だったことを考えると、われわれは納得する」とし、「季節的に力強いこの時期にサンタが来なければ、警告のサインかもしれない」とデトリック氏は指摘した。

原題:

Traders Look to Add to 2021’s Big Gains With ‘Santa Claus Rally’(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE