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Photographer: Kiyoshi Ota
Cojp

レノバ株ストップ安売り気配、秋田県洋上風力で三菱商事連合に敗北

  • 由利本荘市沖で選定が期待されていたレノバにはネガティブ-識者
  • 洋上風力業界の将来的な収益性に慎重な見通しが必要となる可能性

再生可能エネルギー開発事業者のレノバの株価が27日、前週末比15%安の3900円とストップ安売り気配となり売買が成立していない。午前9時57分時点で差し引き276万株超の売り気配となっている。洋上風力事業の公募で本命視されていた秋田県沖で選定を逃したことが失望売りを誘っている。

  政府は24日、千葉県銚子市沖や秋田県由利本荘市沖など3区域の洋上風力発電事業者として、三菱商事を中心とする企業連合(コンソーシアム)を選定したと発表。レノバはコスモエコパワー、JR東日本エネルギー開発、東北電力と共同で由利本荘市沖の事業者公募に応募していた。

三菱商連合が洋上風力発電事業を総取り、政府公募で競合を圧倒 (1)

  大和証券の西川周作アナリストは24日付のリポートで、由利本荘市沖でレノバを中心とするコンソーシアムが選定されるとの見方が株価に織り込まれていたとし、同社にとって「ネガティブサプライズ」とコメントした。

  SMBC日興証券の神近広二アナリストは24日付のリポートで、秋田県由利本荘の事業者として選定されなかったことでレノバの「成長期待が剥落するリスク」があるとコメント。神近氏が10月に4700円(従来3300円)に引き上げたレノバの目標株価には由利本荘洋上風力の事業価値を726円、その他の成長ポテンシャルとして1752円を織り込んでいた。

  コスモエコパワーの親会社、石油元売りコスモエネルギーホールディングスの株価も一時3.7%安の2186円と11月18日以来の日中安値を付けた。

  一方、政府の公募で3区域全てを獲得した三菱商事の株価は横ばい圏で推移。大和証券の西川氏は、3区域の売電価格が1キロワット時あたり11.99-16.49円と入札上限の29円を大きく下回り、「現時点では収益貢献を見通し難い水準」と評価。

  西川氏は、今回の入札の落札価格は今後他区域での「上限価格や応札価格にも影響を与えると見込まれ、日本の洋上風力業界の将来的な収益性も慎重な見通しが必要となる可能性」があると指摘した。

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