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Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
Cojp

米CPIは7%超の上昇も-21年インフレ期待上昇を当てたトレーダー

  • インフレ率は22年1-3月に7%超える可能性-ソハー・パワー氏
  • 11月の前年同月比6.8%上昇を上回るペースか

米国の経済成長が2022年1-3月(第1四半期)にインフレ率を大方のアナリスト予想よりかなり速いペースで上昇させそうだ。債券市場のインフレ期待が今年急上昇すると正確に言い当てていたトレーダーがこう予想した。

  アイルランド銀行のインフレ・トレーディングデスク責任者セミン・ソハー・パワー氏は、米国の消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率が来年第1四半期に7%を上回ると予想。これは直近データである11月CPIの前年同月比6.8%上昇や、ブルームバーグが集計した22年第1四半期のアナリスト予想中央値6.3%上昇を上回る水準。

  ソハー・パワー氏は23日にブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、インフレ圧力は「経済成長に一段と基づくようになっており」、単にエネルギー価格高騰やロックダウン(都市封鎖)解除による経済再開の結果ではないと分析。市場と中央銀行の両方がそれを認識していると述べ、インフレ圧力の説明で「一過性」という用語の使用を取りやめた米金融当局の判断に言及した。

  アイルランド銀行のソハー・パワー氏のインタビュー
“Bloomberg Markets: European Close.”

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を巡る不確実性が再び高まっているものの、インフレ懸念を受け世界各国の中銀は物価上昇圧力への対応でより厳しい政策の採用に動いている。予想外の利上げや予想より大幅な金利引き上げで市場を驚かせた中銀もあった一方、米連邦準備制度は今月、資産購入のテーパリング(段階的縮小)加速の方針を発表し、米国でも利上げ前倒しの可能性を示唆した。

  市場は米金融当局のタカ派姿勢への転換を踏まえ、予想される金融引き締めの幅を上方修正したが、中長期的に予想する利上げの規模は米金融当局者が直近の政策決定と同時に発表した予測中央値を下回っている。トレーダーは政策がインフレ抑制に寄与するとの信頼もある程度見せており、いわゆるブレークイーブンレートはここ数週間に低下している。

  5年物インフレ連動債(TIPS)に基づくブレークイーブンレートは現在2.76%前後。米金融当局のインフレ目標を上回るが、約1カ月前に付けた数十年ぶりの高水準の3.25%を大きく下回る。

  ソハー・パワー氏は「中銀は反応関数を変えており、オミクロン変異株感染の波から来る成長の下振れリスクよりもインフレリスクを優先させている」と指摘した。

U.S. consumer-price gains have accelerated this year
 
 

 

原題:

Inflation Trader Who Nailed 2021 Call Sees Risk of 7% U.S. CPI(抜粋)

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