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【日本株週間展望】堅調、景況感改善し変異株の懸念後退-30日大納会

12月5週(27ー30日)の日本株は堅調に推移する見通しだ。新型コロナウイルス変異株への懸念が後退し、主要国の景気回復は続くとの見方が広がりそうだ。国内では経済指標を受けて景況感が改善し、企業業績への期待も強まる可能性がある。半面、年末年始の休日を前に、積極的な売買を手控える動きになりやすい。

  米国ではファイザーメルクの経口治療薬が相次いで認可され、オミクロン株に対する警戒感も和らいでいる。この週に公表のある米経済指標は多くなく、ミシガン大学消費者マインド指数などで確認できた米景気の先行きに対する楽観は続きやすい。

  経済産業省が28日に発表する11月の鉱工業生産はブルームバーグによるエコノミスト予想が前月比4.8%増。10月の1.8%増から回復が加速する見込みだ。半導体不足や物流問題の影響が弱まって生産の立ち直りが鮮明になれば、製造業全体の好材料になる。

  ただ28日は年内受け渡しの最終売買日にあたり、30日は大納会を迎える。週後半になると国内で市中感染が確認されたオミクロン株の感染動向を見極めたいと考える投資家は積極的な買いを手控える可能性がある。年末年始の休日期間中には、中国の国家統計局と物流購買連合会が31日に製造業と非製造業の購買担当者指数(PMI)を公表する予定だ。

  12月4週のTOPIXは週間で0.1%高。3週連続で上昇した。

3週続伸
 
 

《市場関係者の見方》 

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト

  大納会の日経平均株価が2万9000円台に乗せる条件はそろっている。材料こそ少ないものの、日米とも景気は悪くない。年末や年明けも悪い経済指標が出るような警戒感はないだろう。株式市場は来年の米利上げの織り込みが進み、オミクロン株もブースター接種や治療薬が進展して懸念する材料ではない。年明けの東京株式市場に外国人投資家の動きが戻れば、出遅れ感のある日本株の相場は上向くだろう。

みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジスト

  国内にもオミクロン変異株の感染者が増えているため見極める必要はあるが、世界全体をみると感染増による経済への影響は限られ株価の重しにはならないだろう。英国では新型コロナ感染による死亡率が非常に低い。米国の経済指標も全体的に景気の底堅さを確認できる。米国株は12月半ばから値上がりし、日本もクリスマス前後から上昇する傾向がある。特段悪い材料が出なければ、欧米株に比べて出遅れ感が強い日本株はことしの最終週に上昇しそうだ。日経平均予想レンジは2万8500円-2万9500円。

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