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来年度国債市中発行198.6兆円に減少-2年減額、10年と40年増額

更新日時
Japanese 10,000 yen banknotes.

Japanese 10,000 yen banknotes.

Photographer: Akio Kon

財務省は24日、2022年度の国債発行計画を発表した。入札を通じて機関投資家向けに販売する市中国債発行額(カレンダーベース)は198兆6000億円と、21年度補正予算後と比べて13兆6000億円減少する。税収増に伴い新規国債発行額が大幅に減少するため、新型コロナ対策で増加していた短期債の発行を減らす。

  年限別では、6カ月物の割引短期国債を21年度補正予算後と比べて年間13兆円超減らし、短期ゾーンに大きく依存した資金調達構造を修正する。年限の短い利付債の2年債も減らす。一方、生命保険など投資家から需要が強い40年債や、プラス金利で相応に需要のある10年債は増額し、市場ニーズを踏まえた発行を行う。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「カレンダーベースの発行が200兆円を下回り、少なめになった印象。短期国債の減額は再来年の借換債の必要額を抑え、将来的に需給に好影響」と指摘。10年債と40年債の増額については、「きのうからの相場を見ても波乱とは受け止められておらず、落ち着いて消化されている」との見方を示した。

 

キーポイント
  • カレンダーベース市中発行額は21年度補正後比13.6兆円減の198.6兆円
  • 2年債は入札1回当たり2000億円の減額、割引短期国債は年間13.6兆円の減額
  • 隔月発行の40年債は入札1回当たり1000億円増額、10年債も1回当たり1000億円増額
  • 残存1年超5年以下の流動性供給入札は年間6000億円の増額

年限別国債(市中消化)発行額・回数 

                     ()は今年度補正後比

年限年間発行額
入札1回当たり発行額
回数
40年債4.2兆円0.7兆円(0.1兆円増)年6回
30年債10.8兆円0.9兆円(変わらず)年12回
20年債14.4兆円1.2兆円(変わらず)年12回
10年債32.4兆円2.7兆円(0.1兆円増)年12回
5年債30.0兆円2.5兆円(変わらず)年12回
2年債33.6兆円2.8兆円(0.2兆円減)年12回
10年物価連動債0.8兆円0.2兆円(変わらず)年4回
1年割引短期国債42.0兆円3.5兆円(変わらず)年12回
<その他> 
 
 
6カ月割引短期国債18.4兆円(年間で13.6兆円減) 
流動性供給12.0兆円(年間で0.6兆円増) 
 計198.6兆円  

 

カレンダーベース市中発行額の推移

Sources:財務省、ブルームバーグ

  22年度の国債発行総額は、21年度補正予算後に比べて9.3兆円減の215兆円程度となる。財投債と借換債が増加する一方、新規国債は補正後に比べて28.7兆円減の36.9兆円程度に大幅減少する。

(第3段落に市場関係者のコメントを追加して更新しました)
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