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今年もサンタは来るのか、チャートで占う来週の米株式市場

A Christmas stocking hangs next to a trader working on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Monday, Nov. 28, 2016. 

A Christmas stocking hangs next to a trader working on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Monday, Nov. 28, 2016. 

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

来週の米株式市場が恒例の「サンタ・ラリー」を迎える兆候はそろっているが、今年は多少の注意事項がある。

  すでにデスクを離れてホリデー気分を味わう投資家は少なくなく、取引高が減少し始めたのは例年通りだ。以下のチャートは、すべての米取引所の取引高を5日移動平均ベースで過去10年にさかのぼって描いたもので、年末の落ち込み(赤い丸)が視覚的に分かるようになっている。このトレンドの例外となっているのが2018年だ。当時は米連邦公開市場委員会(FOMC)による利上げで相場が急落し、S&P500種株価指数は同年12月に9.2%下落した。

Holiday Volume
全取引所の取引高(5日移動平均)
出所:ブルームバーグ・データ

  2022年に計3回の利上げが予想されていることから、今年もそうなるのかという疑問の声も聞かれる。しかし過去の例に従えば、この10年間のトレンドは引き続き好調で、12月最終週のS&P500種の騰落は平均0.7%の上昇となっている。それに18年のようなパニックが再来するとすれば、その前にボラティリティーが高まっているはずだ。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)の曲線からは、そのようなサインは出ていない。

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S&P500種株価指数
出所:ブルームバーグ

  すべては1月にボラティリティーが上昇するための助走のように見受けられる。S&P500種が1月にプラスとなったのは、この10年で5回しかない。1月3日には議会が再開され、税制・支出法案の復活を試みることが最優先されるだろう。株式投資家にとって来年は荒れ模様のスタートとなり得る。ホリデー期間の自動操縦モードから切り替えてポートフォリオを見直し、おそらくは利益を出した資産を縮小する可能性は高い。

  資産を容易に現金化できるという意味で、流動性にも目を配る必要がある。新型コロナ出現とワクチンに関するニュースが続いた過去2年を例外として、通常はホリデーシーズンに市場の商いは薄くなるが、株式市場の流動性はなお10月の水準を上回っている。この状況は今のところ、歓迎される。来週になると流動性が従来の通常レベルに戻るため、値動きが増幅する可能性がある。

原題:Stock Market Santa Rally Likely to Come With a Few Caveats(抜粋)

 

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