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米個人消費支出、インフレ調整後ベースで横ばい-価格急伸が影響

更新日時
  • 米金融当局が物価目標の基準とする価格指数は1982年以来最大の伸び
  • 実質可処分所得は4カ月連続で減少-貯蓄率はほぼ4年ぶり低水準
A customer pushes a cart past flowers for sale at a Home Depot Inc. store in Chicago, Illinois, U.S., on Monday, Nov. 23, 2020.

A customer pushes a cart past flowers for sale at a Home Depot Inc. store in Chicago, Illinois, U.S., on Monday, Nov. 23, 2020.

Photographer: Christopher Dilts/Bloomberg

11月の米個人消費支出(PCE)はインフレ調整後の実質ベースで、前月比横ばいとなった。価格の伸びがほぼ40年ぶりの大きさとなったことが影響し、購買力が低下した。

キーポイント
  • 個人消費支出(PCE)は前月比0.6%増-前月1.4%増(速報値1.3%増)
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想も0.6%増
    • インフレ調整後の実質PCEは前月比ほぼ変わらず-前月0.7%増
  • PCE総合価格指数は前月比0.6%上昇
    • 前年同月比では5.7%上昇-1982年以来の高い伸び
    • 同指数は米金融当局がインフレ目標の基準値としている
U.S. personal consumption stalls as prices surge
白線:実質PCEの変化推移(前月比)、青線:PCE価格指数(前年比)
出典:経済分析局

  食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は前月比0.5%上昇。前年同月比では4.7%上昇と、1983年以来の高い伸び。

  今回の統計は、価格の伸びが加速する中で消費者が生活必需品への支出を増やしていることを示している。住宅関連への支出や光熱費が増えたほか、食品とガソリンへの支出も増加した。インフレ調整後のサービス支出は0.5%増と、3カ月で最大の伸び。一方で財への支出は0.8%減と、7月以降で初のマイナスとなった。

  急速な価格上昇は消費者の貯蓄動向にも影響している。インフレ調整後の可処分所得は0.2%減と、4カ月連続のマイナス。貯蓄率は6.9%に低下し、2017年12月以来の低さとなった。

  個人所得は前月比0.4%増。賃金・給与は0.5%増だった。

  パンテオン・マクロエコノミクスのチーフエコノミスト、イアン・シェファードソン氏は、「新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大が外食での支出に悪影響を及ぼしつつあるようだ」として、10-12月(第4四半期)の個人消費の伸びに関する予想を下方修正した。23日付のリポートによれば、第4四半期の個人消費について同社は年率5.5%増と予想。従来予想は6%増だった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:U.S. Inflation-Adjusted Spending Stagnates as Prices Surge (3)(抜粋)

(統計の情報とエコノミストのコメントを追加し、更新します)
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