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Photographer: Qilai Shen/Bloomberg
Cojp

テンセント、JDドットコム保有株を配当に-独禁対応の側面も

更新日時
  • JDのクラスA株4億5730万株を配分-約1兆8700億円相当
  • JD株は一時11%安、テンセントが出資する美団やビリビリも軟調

中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)は23日、電子商取引大手JDドットコム(京東)保有株の大半を特別配当として配分すると発表した。JDに対する投資からは撤退に近い状況となり、他にも主要出資先から離れるのではないかとの懸念が広がっている。

  テンセントは香港取引所への届け出で、JDのクラスA株4億5730万株を配分することを明らかにした。22日終値で1277億香港ドル(約1兆8700億円)相当。持ち株全体の約86.4%、JDの発行済み株式のほぼ15%に当たる。テンセントの劉熾平社長は23日付でJDの取締役を退任する。

  JDが発表した別の資料によると、配当実施後のテンセントのJD株保有比率は約2.3%に下がる見通し。

  23日の香港株式市場で、JDドットコム株が一時11%安。テンセントが出資する美団快手科技ビリビリ(嗶哩嗶哩)なども値下がり。一方、テンセントは一時5.8%上昇した。

Regulatory scrutiny dragged Tencent, JD.com into the red in 2021
 
 

  中国当局は他社を犠牲にして特定の企業を優遇する閉鎖的なエコシステムの維持など独占的慣行を巡り、国内テクノロジー大手に対する処分を進めている。

  HHSCアセッツ(HK)のエグゼクティブディレクター、チェン・ダ氏は「今回の投資撤退は完全なサプライズというわけではなく、独禁調査への対応と読むこともできる。規制当局は大手テクノロジー企業で目立った『派閥型』のパターンが生まれる事態を望んでいない」と解説。「こうした集まりを幾分壊す始まりと解釈されることになりそうだ」と話した。

  テンセントの戦略は発展段階の企業に投資し、将来的な取り組みに必要な資金を自前で賄うことができるようになれば投資を回収するというものであり、JDはその段階に達したと考えていると同社は説明。このため、JD保有株の大半を株主に還元するのに「適当なタイミングだと判断した」という。両社は今後も「戦略的パートナーシップなどを含め、互恵的な事業関係を維持する」とした。

原題:Tencent to Hand Out $16 Billion of JD.com Shares as Dividend (2)(抜粋)

(23日の株価などを追加し更新します)
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