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エーザイ株が急反落、認知症治療薬再審議の判断で期待剥がれる

エーザイ株が急反落し、一時前日比9.2%安の6464円と、2020年3月以来の1年9カ月ぶりの安値をつけた。22日の米国預託証券(ADR)市場で円換算値は6700円を割り込み、東証終値比で約6%低い水準だった。

  22日に厚生労働省の専門部会は、同社と米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」の製造販売ついて、現時点で得られたデータでは有効性の明確な判断が不可能とした。今後の臨床試験などに基づき有効性や安全性を再検討し、その結果に応じて再度審議する必要があるとしている。

厚労省部会、エーザイとバイオジェンの認知症治療薬を再審議へ (1)

  ジェフリーズ証券のアナリスト、スティーブン・バーカーらは英文メモで、部会判断について「急きょ部会が開催されるというのを明るい兆候だと考えただけに、とても残念な結果」と評価した。バイオジェンは、第4相の臨床試験の計画を明らかにしているが、同氏によれば最終的な結果が出るのは9年以上先になる可能性があるという。

  22日に専門部会が開催されると決まった14日以降、エーザイ株は5.4%上昇しており、アデュヘルムの国内における商業的なポテンシャルを織り込んでいた可能性がある。同期間のTOPIXはほぼ横ばいで推移していた。

  エーザイは23日朝、 専門部会の決定を受けて「2022年3月期の業績予想への影響は軽微で、2021年11 月1 日に発表した業績予想に変更はない」とのコメントを発表した。

10月以降のエーザイ株の推移
 
 

 

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