コンテンツにスキップする

アジアの富裕層、ヘッジファンドやPEに記録的ペースで投資

  • JPモルガンPB部門、アジア顧客からの資金流入2倍強に
  • クレディSやアポロ、富裕層急増を見据えてアジアで事業強化

アジアの富裕層は低金利や値動きの荒い市場を避けるため、プライベートバンクや高所得者向け投資銀行を介して代替資産に記録的ペースで資金を投じている。

  JPモルガン・チェースのプライベートバンキング(PB)部門がアジア顧客から獲得した資金は今年、2倍強に増加し過去最高に達した。クレディ・スイス・グループアポロ・グローバル・マネジメントなどは富裕層の急速な伸びを見据えて同地域での事業を強化するため主要な人事異動を行った。

  クレディ・スイスのプライベート・エクイティー(PE、未公開株)投資共同責任者、アロイス・ミューラー氏は「歴史的に、PB部門顧客の代替投資需要の大半は、PEに詳しい超富裕層個人客からだ」と指摘。「この傾向は現在、富裕層や裕福な投資家にも広がりつつある」と述べた。

  中国政府による民間企業への締め付けと富の再分配政策「共同富裕」がアジア市場に衝撃を与えたものの、同地域は既に、ビリオネア数で他地域を上回っており、プライベートバンキングの中心として急成長している。ナイト・フランクのリポートによると、アジアは3000万ドル(約34億円)以上の資産を持つ富裕層が最大の伸びとなる見込みで、2025年までにはアジアは超富裕層の居住地別割合が24%と、10年前の17%から上昇する見通し。

  JPモルガンでは、アジアの富裕層顧客から集めた資金総額は今年、数十億ドル台に上り、ヘッジファンド投資は数倍、PEへの関心は2倍近くに膨らんだと、アジア代替投資責任者アルバート・ヤン氏は明らかにした。PB部門はまた、富裕層向けにカスタムメイドのディストレストファンドの組織も設立した。

  定義はさまざまだが、超富裕層は通常3000万ドル強、富裕層は100万ドル以上の資産家とされる。

Rising Interest

Assets under management for alternatives industry in trillions and expected to keep rising

Source: Preqin

NOTE: 2020 figure is annualized based on data to October. 2021-2025 are Preqin's forecasted figures

  PE投資は通常、流動性が低いがリターンは高め。クレディ・スイスのミューラー氏によると、代替投資の年間リターンは13%以上になることが多いという。

原題:

Hedge Funds and Private Equity Lure Billions From Rich Asians(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE