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トランプ政権合意の米中貿易協定、期限迫る-中国の購入目標未達

更新日時
  • 先月末時点で59%強-21年末までの中国上乗せ購入目標
  • 米中の懲罰的関税が続いており、巨額の輸出入品が割高なまま

米中両政府が2020年1月に第1段階の貿易協定に調印した際、両国間の緊張緩和と貿易不均衡是正につながるとの幾分かの期待があった。だが協定期限の21年末が近づく今、目標の達成は難しい。

  当時のトランプ政権による合意後の1年11カ月で中国による米国からの輸入は過去最高を更新した。だが、中国政府が約束した水準には程遠い。先月末時点で21年末までに上乗せ購入するとしていた製品・農産物・エネルギー商品2000億ドル(約22兆8300億円)の59%強に達したにすぎない。

  中国による米国産品購入は増えたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で中国の対米輸出が急増。中国の対米貿易黒字は1ー11月で3580億ドルと、年間ベースで過去最大となる勢いだ。

Imports From U.S. At a Record

But overwhelmed by the growth in Chinese exports

Source: China's General Administration of Customs

  トランプ政権の貿易協定を巡り、購入の約束など合意条件が初めから非現実的だったとの批判もある。パンデミックによる世界的な商取引の混乱で状況はさらに悪化。米中双方が導入した懲罰的関税が続いており、巨額の輸出入品が割高なままだ。

  米国のゲーリー・ロック元中国大使は今週、「こうした厳しい経済・貿易状況について何らかのシグナルか明確な行動の変化、つまり中国のコミットメントがなければ、バイデン政権がこれら関税を軽減したり廃止することは非常に難しいと思う」と指摘した。

Mission Impossible

China's imports from the U.S. were less than 60% of the deal's target

Source: Bloomberg calculations based on Chinese customs data

  中国税関総署のデータに基づくブルームバーグの算出によれば、中国企業は11月に米国から製品・農産物・エネルギー商品136億ドル相当を輸入した。

   中国商務省の高峰報道官は北京で23日開いた定例記者会見で、中国はパンデミックや世界的な景気低迷、サプライチェーンの目詰まりによってもたらされた「多数の悪影響を克服するよう取り組み、米中が共に合意を履行するよう後押しした」と説明。その上で、「両国が貿易協力を拡大する良好な雰囲気と環境を米国が生み出すことができるよう望んでいる」と語った。

原題:China to Fall Short on Promises to U.S. as Trade Deal Ends (1)(抜粋)

(最終段落に中国商務省の記者会見を追加して更新します)
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