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ファイザーのコロナ経口薬、FDAが高リスク患者に緊急使用許可

更新日時
  • 発症後5日以内の「パクスロビド」投与で入院88%減-臨床試験
  • メルクの開発した経口薬も近く緊急使用を許可される見通し-関係者
This image provided by Pfizer in October 2021 shows the company's COVID-19 Paxlovid pills. U.S. health regulators on Wednesday, Dec. 22, 2021. (Pfizer via AP)

This image provided by Pfizer in October 2021 shows the company's COVID-19 Paxlovid pills. U.S. health regulators on Wednesday, Dec. 22, 2021. (Pfizer via AP)

Photographer: Pfizer/AP

米食品医薬品局(FDA)は22日、ファイザー製の新型コロナウイルス感染症(COVID19)経口薬「パクスロビド」の緊急使用許可を出したと発表した。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が重大な局面にある中、ハイリスク患者に利便性の高い治療の選択肢が広がる。

  パクスロビドは自宅療養の新型コロナ患者の治療薬として初めてFDAの許可を受けた。使用許可の対象は新型コロナの症状のある12歳以上で重症化リスクの高い患者。増産されれば、重篤な合併症のリスクの高い患者の入院を回避する手段となり、新型コロナとの闘いで強力な武器になる見通し。

  FDA医薬品評価センター(CDER)のパトリツィア・カバゾーニ氏は発表文で、「今回の緊急使用許可は、新たな変異株が出現しているパンデミックの重要な時期にコロナと闘う新たなツールを提供するものだ」と説明した。

  バイデン米大統領は緊急使用許可後に声明で、ファイザーの経口薬は「有望な新治療法の選択肢」であり入院や死亡を減らすだろうと述べ、ファイザーによる増産を支援するため必要なら連邦政府が戦時下の権限を発動する方針も示した。

  ホワイトハウスはファイザーの経口薬と、メルクが開発した別の経口薬を医療提供体制の逼迫(ひっぱく)を軽減する重要なツールと位置付けている。事情に詳しい複数の関係者によれば、規制当局はメルクの経口薬についても近く緊急使用を許可する見通し。

  ファイザーの株価は22日の米株式市場で1%高。

  大規模な臨床試験ではパクスロビドをワクチン未接種のハイリスク患者に発症後5日以内に投与したところ入院が88%減少したという。

  供給量は当初は限られるが、来年には増産される。米政府は11月にファイザーに1000万回分を53億ドル近くで発注。ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は「米国で速やかに出荷を開始する用意がある」と述べ、生産を来年大幅に増やし、1億2000万回分を生産する見通しを示した。

原題:Pfizer Covid Pill Cleared for High-Risk Patients in U.S. (2)(抜粋)

(緊急使用許可対象の詳細を追加して更新します。更新前の記事は見出しの会社名の誤字を訂正済みです)
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