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オミクロン株感染の入院リスク、デルタ株を下回る-3つの調査

更新日時
  • 英スコットランドと南アのデータ、入院リスク約70-80%低いと示唆
  • 入院に至る場合、重症化のリスクは他の変異株と変わらず-NICD
A nurse assists a doctor putting on protective gear before entering the Covid-19 intensive care unit (ICU) at the United Memorial Medical Center (UMMC) in Houston, Texas, U.S., on Monday, June 29, 2020.

A nurse assists a doctor putting on protective gear before entering the Covid-19 intensive care unit (ICU) at the United Memorial Medical Center (UMMC) in Houston, Texas, U.S., on Monday, June 29, 2020.

Photographer: Go Nakamura/Bloomberg

新型コロナウイルスのオミクロン変異株に感染した場合、患者の入院リスクはデルタ変異株と比べ低い可能性があることが、3つの調査の暫定データで示された。

  英スコットランドの研究者らは、過去にコロナに感染したことがある人に対し、オミクロン株の感染力は従来の変異株の10倍の強さであるものの、入院に至るリスクは7割近く低いと考えられるとの見解を示した。

  英イングランドでより大きな一連のデータの分析に取り組んでいるインペリアル・カレッジ・ロンドンのチームは、オミクロン株感染者が病院で受診する可能性は15-20%低く、病院に一晩入院しなければならなくなる事態に至ることは40-45%低いことを突き止めた。 

  これに先立ち、南アフリカ共和国の国立伝染病研究所(NICD)も22日のリポートで、現在の新型コロナウイルス感染の第4波で、オミクロン株の感染者はその他の変異株などに感染した人と比べ入院に至る割合が80%低いと明らかにした。

  ただ入院に至った場合、重症化のリスクは他の変異株と変わらないと、ニコル・ウォルター氏とシェリル・コーエン氏ら科学者を中心とするリポートの著者は指摘した。

  このリポートによると、南アの4月から11月までのデルタ変異株感染と比べると、オミクロン株感染は重症化のリスクが70%低いと考えられるという。オミクロン株に関するデータは、11月末までの2カ月に収集された。

  暫定的ではあるが、オミクロン株の重症化リスクは、少なくとも既に免疫を有する人が多い地域ではデルタ株よりもかなり小さい可能性を示唆している。 

  ただ、オミクロン株の感染力の強さは、世界各地で感染を急増させており、医療現場を圧迫し得ると研究者らは指摘する。英国では22日、1日当たりの新規感染者が10万人を超え、過去最多となった。

  エジンバラ大学とストラスクライド大学と共同でスコットランドの調査を実施したスコットランド公衆衛生局のジム・マクメナミン氏は、「先走りしないことが重要だ」と指摘した上で、「より多数の感染者数の中で治療が必要な人が相対的に少ないといっても、それは依然としてかなりの数の人が重症化する可能性を意味する」と語った。

オミクロン時代の安全な国番付
 

原題:Omicron Hospitalization Risk Is Below Delta’s in Early Studies

Omicron Has 80% Lower Risk of Hospitalization in South Africa(抜粋)

(イングランドの調査を追加して更新します)
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