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Photographer: Keith Bedford/Bloomberg
Cojp

リスクテークの危険度が増している様相鮮明-豪ドル・円相場が示唆

  • 豪ドル・円相場はマクロのリスク指標-この2カ月は下降トレンド
  • オミクロン株やバイデン米大統領の経済施策巡る動きがリスク要因

投資家のリスク許容度が10月半ばから低下している。米国で新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染が急拡大し、特にバイデン米大統領の経済施策が重要な支持を失ったことなどを背景に、この流れは当面続く可能性がある。

  本日の「今日のチャート」はオーストラリア・ドルの対円相場に着目した。豪ドルと円はさまざまな地域・資産クラスにエクスポージャーがあるため同相場はマクロのリスク指標だ。

  豪州は鉄鉱石など商品の世界最大の輸出国で、中国を主要貿易相手国とするため豪ドルは「リスクオン」の役割を果たす。一方、日本の資産は安全な逃避先となることが多く、円は「リスクオフ」の役目を担う。豪ドルと円はともに流動性が非常に高く、世界で最も取引されている通貨のトップ5にも入る。 

  商品やクレジット、為替市場での両通貨の世界的なエクスポージャーを基に、他のリスク資産に関するある種の行程表が作成できる。S&P500種株価指数と米高利回り社債スプレッドはこれまで豪ドル・円相場の動きに沿ってきた。同相場はこの2カ月、下降トレンドにある。

Aussie-Yen Macro Risk Gauge YTD
 
 

  市場の流動性が低くなり薄商いが見込まれるホリデー期間にかけてこの相場の流れは継続する公算が大きい。オミクロン株拡散に伴う世界経済成長への影響やマンチン上院議員がバイデン大統領の経済施策を盛り込んだ税制・支出法案への不支持を表明したことで、流れが加速することもあり得る。欧州ではオミクロン株の感染拡大防止対策として行動制限措置が取られているほか、米国内も移動抑制につながっている。

  リスクが積み上がる中で成長が今後どこに向かうかを示すサインを探す場合、豪ドル・円相場に注目する価値はある。

原題:

Taking On Risk Looks Riskier With Omicron, Manchin Double Whammy(抜粋)

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