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米国株に強気で有名なアビー・コーエン氏、ゴールドマンを退社へ

  • 17年に経営の要職退いたコーエン氏(69)、1月にコーネル大教授に
  • 「社内や金融業界全体に影響力のある存在」-ハッチウス氏

米国株の上昇予想で1990年代の強気相場を言い当て名をはせたゴールドマン・サックス・グループのシニア投資ストラテジスト、アビー・ジョゼフ・コーエン氏が年末で同社を退社する。

  ゴールドマンのグローバル投資調査部門責任者兼チーフエコノミストのヤン・ハッチウス氏は、「アビーは当行のグローバル投資調査業務を世界に拡大する上で極めて重要な役割を果たし、数多くのリーダーシップを発揮した」と称賛。「社内や金融業界全体に影響力のある存在だ」と述べた。

Abby Joseph Cohen GETTY sub
アビー・ジョゼフ・コーエン氏
写真家:シンディオード/ゲッティイメージズ

  コーエン氏(69)は2017年にゴールドマンのグローバル・マーケット・インスティチュート部門の社長の座を退き、経営や管理の職務の大半を手放した一方で、顧客やさまざまなグループへの助言を続けていた。

  同氏は来年1月にニューヨークにあるコロンビア大学経営大学院の教授に就任する。

  ゴールドマンで働いた30年間の早い時期にコーエン氏は、1990年代の株式相場の上昇を言い当てて評判を築いた。98、99両年にはインスティチューショナル・インベスター誌の番付でトップストラテジストに選ばれた。「90年代の相場を言い当てられたことにはもちろん満足だ」とした上で、「正しく予想できた理由にはもっと満足している。それは米経済に構造的変化が起こりつつあると認識できたことだ」とコーエン氏は2017年に語っていた。

  相場が高値圏にあった2000年3月には、1999年1月以降で初めて顧客に株へのエクスポージャーをテクノロジー株を含めて減らすよう勧めた。その後相場が実際に下落したことについて米紙ウォールストリート・ジャーナルは「アビー効果」と呼んだ。

  コーエン氏は正確には弱気に転じたわけではなく、強気の度合いを減らしただけだった。インターネット株バブル崩壊と米同時多発テロで米経済はリセッション(景気後退)入りしたが、コーエン氏は他の多くのストラテジスト同様に、それを予測できなかった。2008年の金融危機も見通せず、ベアー・スターンズが事実上破綻した月にチーフ・インベストメント・ストラテジストの座をデービッド・コスティン氏に譲っていた。

  コーエン氏は連邦準備制度のエコノミストとして職歴をスタートし、ドレクセル・バーナム・ランバートなどのウォール街企業を経て1990年にゴールドマンに移った。

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原題:

Abby Joseph Cohen, Known for Bullish Calls, to Exit Goldman (1)(抜粋)

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