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ダリオ氏、「中国愛」やまず-10年前から政府系ファンドと蜜月関係

  • ブリッジウォーターはCICとSAFEのために約50億ドルを運用
  • 95年には当時11歳だった息子を北京の学校に1年間通わせた
Ray Dalio, founder of Bridgewater Associates LP, speaks during a Bloomberg Television interview at the Greenwich Economic Forum (GEF) in Greenwich, Connecticut, U.S., on Tuesday, Sept. 21, 2021. 

Ray Dalio, founder of Bridgewater Associates LP, speaks during a Bloomberg Television interview at the Greenwich Economic Forum (GEF) in Greenwich, Connecticut, U.S., on Tuesday, Sept. 21, 2021. 

Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg

世界最大級のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツから投資手法を学ぶため、米コネティカット州ウェストポートに中国からの訪問団が到着したのは、10年余り前のことだ。

  政府系ファンドの関係者らを招待したのは、他でもない。数十年かけて中国当局とひそかに接近してきた創業者で資産家のレイモンド・ダリオ氏だ。この話が報道されるのは今回が初めてで、中国共産党の当局者との間で同氏が築き上げた複雑な関係が垣間見える。

  ブリッジウォーターは中国での業務拡大を目指す欧米の金融プレーヤー数十社の一つだ。米中が貿易やテクノロジー、台湾問題、人権などを巡り対立する状況では、微妙な配慮を必要とする難しい戦略といえる。

  しかし、ダリオ氏の場合、それはビジネスだけにとどまらない。約40年にわたり、中国への強い興味について語り、自由に発言して時に物議を醸す中国と同国政府の熱心な支持者であり続けた。

  中国を支持するダリオ氏の揺らぐことのない姿勢は、政治家から批判を招き、上院選への立候補を検討するブリッジウォーターのデービッド・マコーミック最高経営責任者(CEO)との間で緊張を生んだ。同CEOは自身について、ダリオ氏がそう思われているような「中国びいき」ではないと同僚らにはっきり述べている。

  ダリオ氏を知る複数の関係者によれば、中国とその指導者らに深い尊敬の念を抱く同氏は、中国共産党政治局にちなんでブリッジウォーターを「ポリトビューロー」と命名し、運営することを目的とするグループをかつて組織したほどだ。

  1995年には当時11歳だった息子のマット氏を北京の学校に1年間通わせた。ブリッジウォーターは93年から中国の国家資金を運用し、政府系ファンドの中国投資(CIC)と中国国家外為管理局(SAFE)が顧客に名を連ねる。

  事情に詳しい複数の関係者によると、ブリッジウォーターはCICとSAFEのために約50億ドル(約5670億円)を管理運用しており、資産額で見る限り、中国は最大顧客の一つだ。

  ブリッジウォーターの広報担当者とCICの担当者は、コメントを控えている。SAFE担当者にもコメントを求めたが、これまでのところ返答はない。

 

原題:Dalio’s China Fascination Predates Ties to Beijing’s Billions(抜粋)

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