コンテンツにスキップする

ブラックストーン、NY高級賃貸市場の回復に賭ける-1000億円買収へ

  • 居住用ビル「8スプルース・ストリート」買収で合意近い-関係者
  • 今秋にマンハッタンの家賃は記録上最大の上昇

米投資会社ブラックストーンは、ニューヨーク・マンハッタンのダウンタウンにある高級賃貸マンションの買収で合意に近づいている。同社はニューヨークの不動産の回復力に賭ける取引を続けている。

  ブラックストーンは、居住用の超高層ビル「8スプルース・ストリート」をブルックフィールド・アセット・マネジメントとヌビーンから9億3000万ドル(約1060億円)で買収することで交渉が進んだ段階にある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。また、ブルックフィールドが開発したオフィスビル「1マンハッタン・ウエスト」の持ち分49%を取得することでも合意に近づいており、その価値を28億5000万ドルと評価する内容となる見込みという。

  ブラックストーンとブルックフィールドの担当者はいずれもコメントを控えた。

  ブルックリン橋に近い「8スプルース・ストリート」は建築家フランク・ゲーリー氏が設計。多くの意味でNY市不動産市場の回復を象徴する存在になっている。トレップによると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の最初の年に、同ビルの入居率は75%を割り込んでいた。

  コロナ禍を受け、人々が在宅での仕事や勉強に適した居住スペースを郊外に求めるようになったことから、マンハッタンの賃貸住宅の空室率は2020年のほとんどの期間、過去最高水準にあった。ただ、今年はワクチン接種の推進で生活の正常化がある程度進み、賃貸不動産市場の活動は上向いた。今秋にはマンハッタンの家賃が記録上最大の上昇となった。

マンハッタン離れに「疲労感」-11月の家賃、記録上最大の値上がり

  関係者によれば、11月時点で「8スプルース・ストリート」の入居率は95%に回復している。ブルックフィールドは18年にフォレスト・シティ・リアルティー・トラストを買収した際、このビルを手に入れた。

原題:Blackstone Nears $930 Million Deal for Manhattan Luxury Rentals(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE