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Photographer: Stefani Reynolds/Bloomberg
Cojp

FOMCの利上げシナリオに市場は賛同せず、野心的過ぎるとの見方

  • 当局想定の金利水準に米経済は対応できず利上げ幅限られるとの観測
  • 5年債と30年債の利回り格差は2月の水準から大幅に縮小

債券トレーダーは米連邦準備制度の新たなタカ派的スタンスについて、野心的過ぎることが間もなく判明すると考えているようだ。

  先週の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後に発表された金融当局者の予測では、現在ゼロ近辺のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が2023年末までに1.60%、24年末までには2.10%に引き上げられることが示唆された。これに対し、ユーロドル先物は23年末と24年末の短期金利の水準を1.50%と織り込んでいる。

  金融当局者が思い描いているような高い金利水準に米経済は対応できないため、利上げ幅と米国債利回りの上昇余地は限られるといった見方を反映している。

  債券運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のダン・アイバシン最高投資責任者(CIO)は「政策上の誤りとなるリスクが高まっている」と指摘し「連邦準備制度は厳しい立場にある」と述べた。多くの人の予想より「長期間、インフレが高止まりする」リスクもあると付け加えた。

  米30年国債利回りは3月に付けた今年のピークの2.51%から1.81%程度に低下している。10年債利回りは1.40%。5年債と30年債の利回り格差は63ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2月に記録した167bpから縮小している。

米利上げ幅の制約を示唆か-利回り曲線、過去数十年で最もフラット化

Forward markets outlook for Fed terminal rate is falling
 
 

  24日の米債券市場はクリスマスのため休場。23日は米東部時間午後2時までの短縮取引となる。トレーディング業務の人員が少なくなることを考慮すると、ボラティリティーがある程度増すことも想定される。

  21日の20年債入札(リオープン発行)も波乱要因となり得る。これまでの入札で20年債は需要が低迷している。

原題:The Bond Market Isn’t Buying Fed’s Sketch of Rate Hike Plans(抜粋)

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