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ウォラーFRB理事、3月FOMC会合で利上げ決定あり得る

更新日時
  • バランスシートは前回よりも「早く迅速に」圧縮開始すべきだと発言
  • オミクロン株は「大きな不確実性」-供給不足に拍車掛かる可能性も

米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事は、連邦公開市場委員会(FOMC)は早ければ来年3月15-16日の会合で利上げ開始を決定する可能性があるとの見解を示した。FOMCは今週の会合で、資産購入の縮小ペースを加速させ、当初予定より早期にプログラムを終了させることを決定した。

  理事は17日、フォーキャスターズ・クラブ・オブ・ニューヨーク主催のイベントで講演。講演後の質疑応答で、「テーパリング(資産購入の段階的縮小)加速で最も重要な点は、当初予定よりずっと早い3月にプログラムを終了させることだ。それにより3月の会合で政策金利の変更があり得る。テーパリング加速の意図はそこにある」と指摘。「今後入手するデータの内容にもよるが、3月は利上げ開始を決定し得る会合になる」と語った。

FOMC、テーパリングを2倍に加速-22年の3回利上げを示唆 (2)

  ウォラー理事は「私の見通しでは、3月に利上げを決定する可能性は極めて高い」とし、「(新型コロナウイルスの)オミクロン変異株による深刻な影響が労働市場の改善や失業率の低下を遅らせるようなことがない限り、3月が利上げ開始検討の重要な時期から外れることはない」と述べた。

The Fed's New Dot Plot
 
 

  この日はサンフランシスコ連銀のデーリー総裁が「来年2、3回の利上げは適切だと思う」と、米紙ウォールストリート・ジャーナルのバーチャル形式のイベントで発言したほか、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁もFOMCは来年の利上げ開始に向け準備を整えているとの認識を示した。同総裁は「実際に利上げとなれば、景気サイクルのどの地点にいるかという観点で前向きな展開を示す兆候となるだろう」と述べた。

デーリーSF連銀総裁、22年は「2、3回の利上げが適切」

NY連銀総裁、FOMCは来年の利上げ開始に向け準備を整えている

  資産購入プログラムがいったん終了すれば、米金融当局は連邦準備制度のバランスシートを維持するのか、あるいは縮小するのかの判断を迫られる。パウエルFRB議長は15日、バランスシート圧縮開始の時期について当局者が議論を始めたことを明らかにしている。

パウエルFRB議長、バランスシート圧縮の議論開始-前回とは違いも

The Fed seeks a quicker end to its massive bond-buying program
 
 

  ウォラー理事は17日の講演で、資産購入終了からバランスシート圧縮まで3年かかった前回よりも「早く迅速に」バランスシート縮小を開始したいと語り、そうすれば利上げ回数は減るかもしれないとも指摘。「夏までに幾分のバランスシート圧縮を始めれば、一部圧力は取り除かれ、それほど利上げする必要がなくなる。夏までに開始すべきだというのが私の考えだ」と話した。

  バランスシートの規模について同理事は、国内総生産(GDP)の約35%となっている現状から20%前後まで縮小させるのが好ましいとの認識を示し、住宅ローン担保証券(MBS)に対し米国債の比重を高める姿勢を重視すべきだと述べた。

  ウォラー理事はまた、米経済と雇用が少なくとも来年前半を通じて力強い成長を続けるとの見通しを示し、インフレは「驚くほど高く、持続し、財とサービスのより幅広い分野に影響が広がった」と発言。オミクロン株を自身の見通しに「大きな不確実性」を与える要因だとし、労働力と供給の不足に拍車が掛かってインフレ圧力を強める恐れがあるとして、来年予想する物価上昇鈍化が阻まれる可能性があるとも指摘した。

 

原題:Waller Backs March Fed Liftoff, Daly Sees Two or Three ’22 HikesFed’s Waller Says March FOMC Meeting ‘Live’ for Rate Liftoff(抜粋)

(第4段落以降に他のFOMCメンバーやウォラー理事の発言を追加して更新します)
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