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ロシア、NATOに東欧から軍撤退と勢力拡大停止を公然と要求

  • ロシア外務省、米国とNATOに送付した条約草案を公表
  • ウクライナ巡る緊張緩和の取り組み、複雑化する恐れ

ロシアは北大西洋条約機構(NATO)に東欧から軍を撤退させて過去約25年にわたる勢力拡大を巻き戻し、新たな加盟国の受け入れをやめるよう公然と要求した。ウクライナを巡る緊張状態の収束に向けた取り組みが脱線する恐れがある。

  ロシア外務省が17日、米国とNATO宛てに送付した2つの条約草案を公表した。欧州の安全保障について米国など西側はロシアとの対話に意欲的とはいえ、草案には懐疑的な反応を示している。ロシアは以前にも同様の要求をし、米国とNATOは拒否していた。

  ホワイトハウスのサキ報道官は記者団に対し、「ロシアの提案は目にした。欧州の同盟国、パートナー国と協議しているところだ」と説明。「全ての国が外部の介入を受けずに自らの将来と外交政策を決定できる権利を持つことなど、欧州の安全保障が依拠する主要な原則で米国が妥協することはない」と述べた。

  NATOのジェオアナ副事務総長はインタビューで、ウクライナを巡る緊張をロシアは緩和させなければならず、それがいかなる交渉を始める上でも「欠くことのできない前提条件」だと主張した。

  NATOの外交官らはロシアの草案を交渉で先手をとる目的の戦術なのか、あえて受け入れ不可能な要求を突き付けて交渉を決裂に追い込む意図なのか分析を進めている。

 

原題:

Russia Demands NATO Pullback in Security Talks With U.S. (1)(抜粋)

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