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ECB緊急購入3月終了確認へ、「一時的か」物価予測も注目-政策委

  • エネルギー急騰と供給の混乱による物価上昇は一時的と引き続き主張
  • 従来のAPPは4月から月400億ユーロに倍増後、徐々に減らす見込み

欧州中央銀行(ECB)は16日の政策委員会終了後、新型コロナウイルス危機対応で導入した緊急緩和策の段階的終了に向け道筋を示す構えだ。インフレが加速する一方、オミクロン変異株拡大により先行きが見通せない状況の下で、重要な転機になると予想される。

  ラガルド総裁は「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP、総額1兆8500億ユーロ=約238兆円)の債券購入について、予定通りの来年3月終了を確認する見通しだ。PEPPの購入額は10月と11月が月680億ユーロ程度だったが、ブルームバーグが調査したエコノミストは来年2月は500億ユーロに減ると予測する。

  従来の資産購入プログラム(APP)の債券買い入れ額は来年4月から月400億ユーロに倍増させた後、徐々に減らし、開始から8年後の2023年10-12月(第4四半期)に全ての資産購入を終える流れが想定される。

  しかしオミクロン株が経済に及ぼすリスクなどについて見解の一致はなく、政策担当者は柔軟性の維持を強く望み、一部の決定を先送りすることさえ考えられる。

Crisis Stimulus

ECB expected to halt PEPP in March but continue older asset-purchase program

Source: ECB, Bloomberg survey of economists conducted Dec. 3 to Dec. 8

  米連邦準備制度と異なり、今の物価上昇ペース高進が、22年に勢いを失うはずのエネルギー価格急騰と供給の混乱によるもので、一時的だという主張をECBは曲げていない。

  ドイツのような国々はそうした評価を疑問視するが、ユーロ圏の景気回復にオミクロン株が影を落とす現状を考えれば、過去最低水準にある政策金利引き上げの可能性は引き続き現実的でない。

  事情に詳しい複数の関係者によれば、ECBの最新経済予測では、消費者物価の上昇率が来年は物価目標の2%を上回るものの、23年と24年はその水準を下回る見通しが示され、ECB当局者が理論武装に利用することになりそうだ。

Forecast Revisions

Share of economists predicting the ECB's latest staff projections will be...

Source: Bloomberg survey of economists conducted Dec. 3-8

Note: September projections foresaw GDP growth of 5.0%, 4.6% and 2.1% respectively, with inflation averaging 2.2%, 1.7% and 1.5%

  ECBはフランクフルト時間16日午後1時45分(日本時間同9時45分)に政策決定を発表し、その45分後にラガルド総裁がオンライン形式の記者会見に臨む。

What Bloomberg Economics Says...

“The ECB could easily re-start purchases if the worst-case scenario were to materialize -- one of the greatest strengths of PEPP has been its flexibility and the Governing Council has not been shy about using it.”

-- David Powell and Maeva Cousin. 

relates to ECB緊急購入3月終了確認へ、「一時的か」物価予測も注目-政策委
 
Source: Bloomberg Economics

原題:ECB Set to Chart Exit From Pandemic Crisis Mode: Decision Guide(抜粋)

 

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