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FRB議長会見後に米国株反騰、身構えていたトレーダーが買い進む

  • トレーダーはFOMCのタカ派転換や最悪の事態に備えていた
  • 米国株はFOMC政策決定日では2020年以来最大のラリー

米国株のトレーダーは最悪の展開に備えていたが、それは杞憂(きゆう)に終わった

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長のタカ派転換に見える見解が連邦公開市場委員会(FOMC)の政策決定日では2020年以来最大のラリーにつながったかを最もうまく説明するものかもしれない。ヘッジを買い込みアルマゲドンに身構えていたトレーダーは、パウエル議長が金利見通しと景気の先行き楽観論でバランス調整したのを受け、尻尾を巻いて逃げた格好だ。

  株式相場の底入れが鮮明になると、弱気なオプションを買っていた投資家はポジションを解消し始め、取引終盤の反騰に貢献した。

  S&P500種株価指数は結局、前日比1.6%上昇し、その前2営業日の下げを回復。FOMCの政策決定日としては1年1カ月で最高のパフォーマンスとなり、史上最高値まであと約2ポイントに迫った。2日連続上昇していたシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)は2.60ポイント低下し19.29を付けた。

  コーナーストーン・マクロのオプション責任者、ダニー・カーシュ氏は、「結果に関係なく、FOMC前に多少のヘッジ需要があったようだ」と述べ、「イベント通過でヘッジを売り、買い進む」展開になったと分析した。

S&P 500 has best performance in more than a year on the day of a Fed decision
 
 

  パウエル議長は資産購入プログラムの早期終了計画を発表し、当局者の金利予測分布図では2022年に従来予想より速いペースで利上げすることを支持する姿勢が示唆された。それでも強気派は、パウエル議長が需要と所得は強いとして米経済に強力な支持を示したことに安堵(あんど)。24年の利上げ回数見通しが減ったことも強気派を勢いづかせた。

  ブルームバーグ・オピニオンの寄稿者を務める前ニューヨーク連銀総裁のビル・ダドリー氏は「私が記者会見で重要と受け止めたのは、パウエル議長が経済に関してかなり楽観的だったことだ」とブルームバーグテレビジョンとのインタビューで語った。

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  FOMC決定前のトレーダーの守りの姿勢はオプション市場で明白だった。CBOEのプット・コール・レシオの10日平均は15日までに、1年1カ月ぶりの高水準付近で推移していた。

Traders rushed to put options for hedge ahead of Fed
 
 

 

原題:

‘Sell Your Hedge and Move On’: Anxious Stocks Surge After Powell(抜粋)

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