コンテンツにスキップする

中国恒大より懸念すべき世茂の危機、連鎖リスク招き動揺広がる恐れ

  • 良質な企業が生き残ることができなければ、世界的な信頼感喪失
  • 不動産規制を一段と緩和せざるを得なくなるかもしれない-BI
A guard stands near models of East No. 1, a Shimao Group residential development in Kunshan, China, on Saturday, March 20, 2009.

A guard stands near models of East No. 1, a Shimao Group residential development in Kunshan, China, on Saturday, March 20, 2009.

Photographer: QILAI SHEN/

バランスシートの規模では中国恒大集団の3分の1にも満たず、売上高で中国不動産開発会社のトップ10に入らない世茂集団が突然注視されている。

  多くの投資家にとって、世茂は今や中国不動産セクター最大の懸念事項だ。同社のドル建て債は15日も値下がり。香港上場株は前日比2.5%安で引け、4営業日続落となった。

  ロンバー・オディエのアジアクレジット責任者ディラジ・バジャジ氏は「世茂のデフォルト(債務不履行)は中国恒大よりずっと悪いというのがわれわれの意見だ」と述べ、「中国恒大は大きくレバレッジ(借り入れ)に依存している事業体として知られている。上海などの質の高い市場に焦点を絞った観光業やサービス、開発を手掛ける良質な企業がこの危機を生き残ることができなければ、グローバルな信頼感は永久に失われるだろう」と指摘した。

Shimao's dollar bonds extend declines to record lows
 
 

  懸念すべきは、世茂の支払い遅延で起き得る中国不動産セクター自体のリスク再検証だ。格付けが比較的高い不動産開発会社の資金調達コストを押し上げる可能性があるほか、中国恒大の危機を受けて安全と見なされている開発会社に殺到している住宅購入者にも動揺が及ぶ。

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアンドル-・チャン、ダニエル・ファン両アナリストは15日のリポートで、世茂のような不動産開発会社が財務トラブルに陥ることを防ぎ、社会が不安定化するリスクを抑制するため、中国政府は不動産規制を一段と緩和せざるを得なくなるかもしれないと指摘。

  「こうした弱い地合いが投資適格級の民間開発会社に連鎖した場合、業界の販売が急落し、より多くのデフォルトのきっかけとなる可能性がある」と分析、「従って政府は地合いを好転させる取り組みを強化する必要があるだろう」と結論付けた。

Coming Due

Shimao has $2.5 billion in domestic, offshore bonds maturing through 2022

Source: Bloomberg

Note: Non dollar-denominated debt converted to dollar equivalent as of Dec. 15

関連記事:

原題:Crash in Shimao Bonds Stokes Contagion Fear, Bailout Speculation(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE