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為替市場のボラティリティーは上昇持続へ、オミクロン株懸念後退でも

  • オプション取引は為替市場の変動が2022年まで続くことを示唆
  • 15日のFOMC決定控えドル指数予想変動率は9カ月ぶり高水準付近

ボラティリティー(変動性)のトレーダーは新型コロナウイルスのオミクロン変異株への懸念が後退したとしても、外国為替市場の動揺が来年まで続く公算が大きいと見込んでいる。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数の実現ボラティリティーは6カ月ぶりの高水準付近にある。最新の変異株の毒性を巡る不確実性が、通常なら平穏な1年の最終月に並外れた変動をもたらしている。ドル・円は1.7%下落、ユーロ・カナダ・ドルは2.1%高など、複数の通貨ペアは日々の変動が数カ月ぶりの大きさとなっている。

  年末を控えた利益確定の動きが相場変動を増幅させてきた可能性はある。市場は今週の主要中銀の金融政策会合を前に落ち着いてはいるものの、金融当局がインフレリスクと感染者増加による経済成長への脅威の間でどうバランスを取るのかという懸念は明らかだ。ブルームバーグのドル指数のインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)は米連邦公開市場委員会(FOMC)の15日の政策決定を前に9カ月ぶりの高水準に近い。ポンドやユーロのヘッジコストは今年最高付近にある。

Dollar-yen volatility firms as Fed rate hike odds rise
 
 

  こうした懸念は時間の経過とともに高まってきていた。オミクロン株の出現前から通貨トレーダーは米金融政策をにらみ、来年の波乱のスタートに備えており、米国債市場の動きや金利上昇に敏感に反応する通貨で期間長めのオプションを買っていた。

  1年物の円のボラティリティーは9月第2週に底打ちし、米利上げ観測と共にヘッジコストは徐々に上昇。資金の避難先と受け止められることが多い円の3カ月物ボラティリティーは10月には、JPモルガン・チェースのG7ボラティリティー指数を1年強ぶりに上回り、市場の安心感が弱まりつつある兆候が見えていた。

Yen implied volatility trades near the broader index
 
 

  11月末にはオミクロン株の感染拡大で円のコールオプションの投資意欲が急増。ICEドル指数とS&P500種株価指数の相関係数は2020年4月以来初めてプラスに転じ、ドルがさらに堅調になるには米国株市場の底堅さが条件になることを示唆した。安全資産通貨の需要がさらに高まれば、ボラティリティーが広がりやすくなりつつあることを示唆するだろう。

Correlation between stocks and dollar turns positive
 
 

原題:Traders See More Currency Volatility No Matter What Omicron Does(抜粋)

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