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Photographer: Samuel Corum/Bloomberg
Cojp

米FRB、テーパリング加速決定の見通し-FOMC金融政策発表へ

  • 22年利上げ開始に準備、インフレ目標を巡る立ち位置をリセットへ
  • ドット・プロットが最も重要となる-スティーブン・スタンリー氏

米金融当局者は2018年以来の利上げに向けた一歩として金融刺激策の縮小・解除のペースを加速する構えだ。約40年ぶりの高い伸びを記録したインフレの抑制に政策運営姿勢を転換する。

  14、15両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジをゼロ近辺に据え置くことがほぼ確実視される一方、先月始めたばかりの資産購入のテーパリング(段階的縮小)についてはペース倍増を決める公算が大きい。22年の利上げ開始をにらんだ準備となる。

Treasury Secretary Yellen And Fed Chair Powell Testify Before House Financial Committee On Pandemic Response
パウエルFRB議長
Photographer: Al Drago/Bloomberg

  米東部時間15日午後2時(日本時間16日午前4時)にFOMC声明と米金融当局者による最新の経済予測が公表され、2時半からはパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見する。

  PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのチーフエコノミスト、 ガス・ファウチャー氏は米金融当局について、「インフレ目標を巡る立ち位置をリセットする準備を進めている。それには金融政策のハト派色を薄める必要がある。22年の政策は引き続き拡張気味であっても、ハト派色は後退するだろう」との見方を示した。

Higher Rates

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Bloomberg survey of economists Dec. 3-8

  ブルームバーグが実施した最新のエコノミスト調査によれば、米金融当局者は最新の経済予測の金利予測分布図(ドット・プロット)で22年に2回、23年は3回の利上げをそれぞれ予想すると見込まれている。9月公表の前回予測では、利上げ開始時期を22年と予想する当局者の数と23年と見込む当局者の数が同数だった。

  マクロポリシー・パースペクティブズのシニアエコノミスト、ローラ・ロスナーウォーバートン氏は、12年に公表が始まったドット・プロットの歴史で過去最大規模のシフトになるだろうと話している。

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  ドット・プロットで投資家が注目するのは中央値の予想だけでなく、米金融当局者18人(1人欠員)のうち22年に3回ないしそれより多くの回数の0.25ポイント利上げを見込むのが何人になるかという点だろう。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「金融当局者はほんの3カ月前とはかなり違った状況にある。ドット・プロットが最も重要となるだろう。FOMC声明の文言は曖昧なものとなるかもしれないが、ドット・プロットは市場参加者が夢中になれる非常に定量的かつ具体的な材料を提供してくれる」と語った。

  米金融当局は来年1月からテーパリングのペースを月額300億ドル(約3兆4000億円)に倍増し、3月に完了することを決めると予想されている。パウエル議長は11月30日の上院銀行委員会公聴会で、テーパリングのペースを加速させて当初計画の22年半ばよりも数カ月早く終了することを検討するのが適切だろうと話した。

  テーパリングのペース加速の発表があっても、サプライズとはならない見通しである一方、テーパリング終了後の連邦準備制度のバランスシートについてパウエル議長の発言があれば、投資家はその分析に努めることにもなりそうだ。セントルイス連銀のブラード総裁はバランスシートの圧縮を以前よりも速いペースで進めるべきだとの考えを示している。

Fed's balance-sheet surge likely to end in March
 
 

原題:

Fed to Pivot to Fast Taper, More Rate Hikes: Decision-Day Guide(抜粋)

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