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ゴールドマンとJPモルガン、バンカー報酬急増へ-引き留めに必要

  • ボーナス原資は40%、あるいは50%増加も-関係者
  • 債券トレーディングは低迷-トレーダー報酬は横ばいか
Pedestrians in front of One Wall Street in New York, U.S., on Tuesday, Sept. 7, 2021.

Pedestrians in front of One Wall Street in New York, U.S., on Tuesday, Sept. 7, 2021.

Photographer: Amir Hamja/Bloomberg

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今年のディールメーキングをけん引したウォール街の投資銀行、ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェースは、バンカーたちを満足させるために十分な報酬を支払う用意があり、競合行にも報酬増の圧力をもたらしている。

  ゴールドマンは投資銀行部門のボーナス原資を約50%増やす可能性があり、JPモルガンは40%増の可能性があると、当初の協議について知る関係者が明らかにした。企業の合併・買収(M&A)助言と引き受けを担当する部門のボーナスが最も大きくなる見込みだと、内部情報だとして関係者が匿名を条件に述べた。

  新型コロナウイルス禍に起因するブームが続かない可能性も考慮し、経営陣は2020年末のボーナス増額を見送り、現在はその埋め合わせも含めて報酬増額の圧力に直面している。次の1年も活況が見込まれる今、行員らは報酬増を期待し、期待外れなら他行への移籍も辞さない姿勢だ。

  16年に引退するまで50年近くをゴールドマンに勤めたベテランバンカーのエリック・ドブキン氏は「パフォーマンスだけではなく引き留めのための報酬だ。今年は最も大切な人材をつなぎ留めるために各行は多めの支払いが必要になる公算が大きい」と話した。

  ゴールドマンの投資銀行部門では、1-9月の収入が前年同期比63%増えた。

  JPモルガンの手数料収入は同42%増だった。JPモルガンのダニエル・ピント氏は先週の会議で、10-12月は前年同期比35%増との見通しを示した。

  経営幹部はボーナス原資を30%か場合によっては40%増やすことを協議していると関係者の1人は述べている。

  両行の担当者はコメントを控えた。 

  1-9月の手数料収入はゴールドマンが110億ドル(約1兆2500億円)余り、JPモルガンが約100億ドル。モルガン・スタンレーは80億ドル弱と出遅れた。

  こうしたディールメーキングブームは人材引き抜き合戦を引き起こし、JPモルガンやバンク・オブ・アメリカ(BofA)は今後の報酬費用増大を株主に警告した。

  ただ、債券トレーディングは昨年の好環境から低迷に転じ、このため債券トレーダーのボーナスは横ばいとなりそうだ。

原題: Goldman, JPMorgan Plan Bumper Bonuses to Get Edge in Deal Boom (抜粋)

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