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香港当局者が隔離にいら立つバンカーに菓子持参、怒りの沈静化狙う

  • 高官らが自腹を切り菓子を隔離中の幹部に送った-HKMA報道官
  • 香港のゼロコロナ戦略で金融センターの地位危ういと業界団体は警告

香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)の当局者らは、世界屈指の厳しい隔離体制に巻き込まれたバンカーに菓子類などを詰めた小包を送り、香港の金融界で強まる怒りの沈静化を図っている。

  HKMAの報道官は、高官らが「自腹を切り」、「隔離中の少数の幹部に個人的敬意の印として菓子を」送ったと述べ、香港経済日報の先の報道内容を一部認めた。

  13日に公表された同紙とのインタビューでHKMAの余偉文総裁は、「香港への怒りを和らげる」ことを期待し、当局が隔離された金融業界関係者に「ワインとグルメ食品」を届けるチームを結成したと述べていた。報道官はこの取り組みの詳細や範囲について言及を控えた。

  新型コロナウイルスと闘う香港の戦略はシンガポール、ロンドン、ニューヨークといったライバルの金融センターと大きなずれがあり、香港の金融界では不満が高まっている。当局は中国本土との往来再開に向けた取り組みの中で感染を完全に抑え込む「ゼロコロナ」戦略を追求しており、香港に来る旅行者をホテルで最長3週間隔離している。この戦略はオミクロン変異株の出現で一段と強化されつつあり、米国などからの旅行者には到着後1週間、政府運営の隔離センターに入ることを強制している。

  香港の外国経済団体はこうした戦略で国際金融センターとしての地位が危うくなると警告している。10月の調査では、外国の主要銀行や資産運用会社の半数近くが従業員を香港から移すことなどを検討中だと答えていた。

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原題:

Hong Kong Officials Deliver Treats to Quarantine-Riled Bankers(抜粋)

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