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Photographer: Samuel Corum/Bloomberg
Cojp

FOMCやインフレが新興国通貨を翻弄、利上げは救いにならず

  • 新興国通貨のIV測る指数、3月以来の高水準に上昇
  • 年末に大きなリスクを冒したいと思う人はいない-アバディーン

ロシアやメキシコの中央銀行は利上げを進めようとしているが、来年にかけ新興国の通貨は引き続き脆弱(ぜいじゃく)だとトレーダーらは見込んでいる。政策金利の引き上げは理論的には投資家を呼び込むはずだ。

  MSCI新興市場通貨指数は6月のピークを依然として1.6%下回っている。少なくとも新興市場の13中銀がこの数日間に金融政策を決めるが、新興国通貨にあえて賭けようとするトレーダーはほとんどいないようだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が刺激策の解除を加速させるかどうか検討し、政策を大きく変える可能性があることも、新興国通貨の不安定さに拍車を掛けている。

  インフレ加速と新型コロナウイルスのオミクロン変異株という2つの懸念材料がグローバル投資家のシフトを促したことで、新興国通貨のインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)を測る指数は最近数週間で3月以来の高水準に上昇した。

A gauge of price swings in EM FX spiked at the end of November on omicron news
 
 

  アバディーン・アセット・マネジメントで投資を手掛けるエドウィン・グティエレス氏(ロンドン在勤)は「誰も12月にヒーローになろうとはしていない。年末に大きなリスクを冒したいと思う人はいない」と述べた。

  今のところ新興国通貨はFOMCや米国の経済成長、世界的なインフレ圧力に翻弄にされそうだ。

  エイゴン・アセット・マネジメントの新興市場債グローバル共同責任者フィリップ・トーレス氏(シカゴ在勤)は「新興市場と米国の間で成長の不均衡が生じている」と指摘、ドルを有利にするだけだと語った。

Nothing to See Here
 
 

原題:Wave of Rate Hikes No Cure to Emerging-Market FX Weakness (1) (抜粋)

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