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英中銀、損失に備える銀行資本上積み1%に引き上げ-緊急対応を解除

  • ゼロから1%に引き上げ、1年後の2022年12月13日から実施する
  • 暗号資産の価値急落が他の金融資産の売りを招き金融安定リスクに

イングランド銀行(英中央銀行)の金融行政委員会(FPC)は13日、経済が良好な時期に将来の損失に備え、市中銀行が必要な自己資本水準からさらに上積みを行う「カウンターシクリカル資本バッファー(CCyB)」比率について、ゼロから1%に引き上げると発表した。1年後の2022年12月13日から実施する。

  CCyBは、08年の金融危機を教訓に銀行資本規制「バーゼル3」の枠組みの下で導入された。英中銀が緊急利下げを決定した昨年3月の段階で、新型コロナウイルス危機に対応する融資促進策としてゼロ%に引き下げられていた。

  FPCは13日公表した金融安定報告で、英銀の資本と流動性は引き続き健全であり、実体経済への貸し出しを後押しし続ける十分なリソースがあるとの認識を示した。

  FPCはその上で、11月の金融政策報告での金融政策委員会(MPC)の中心的な予測におおむね沿う形で英景気が回復を続ければ、22年4-6月(第2四半期)にCCyBの2%へのさらなる引き上げを決定し、1年後に適用開始する見通しだと説明した。

  一方、金融安定報告は暗号資産(仮想通貨)について、英金融システム安定への直接的リスクは現時点で「限定的」だとしながらも、今のような急速なペースで成長し、より広範な金融システムとの相関性が高まる状況の下では、一定程度の金融安定リスクになることが予想されると指摘した。

  具体的には暗号資産の評価額急落が、機関投資家による他の金融資産の売りを招き、金融システム全体にショックが波及するリスクを挙げた。

原題:BOE Reimposes Capital Buffer on U.K. Banks as Covid Risks Recede、 BOE Says Rapid Growth of Crypto Could Pose Stability Risks(抜粋)

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