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日本製鉄がタイの電炉大手2社を買収へ、最大1000億円規模-報道

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日本製鉄がタイの電炉大手2社を来年買収する方針を固めたと日経新聞が13日にウェブサイトで報じた。二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく環境負荷の低い電炉を買収することで脱炭素の対応を加速するとしている。

  日経の報道によると日鉄が買収するのはGスチールとGJスチールで、資産運用会社の米アレス・マネジメント傘下のファンドがそれぞれ50%弱と40%強の株式を保有している。同ファンドが持つ株式全てを取得することで大筋合意したと伝えている。他の株主からの取得も計画しており、買収額は最大で1000億円規模になる可能性があると報じた。

  日鉄の広報担当はブルームバーグの取材に対し、個別の案件についてはコメントを控えると話した。

  世界的に鉄鉱石と石炭を原料に高炉を使って鉄を生産するのが主流で、日本国内では鉄鋼業のCO2排出量は国内製造業の中で最多。鉄スクラップを溶かして再生する電炉は製造時の排出量が高炉の4分の1と少なく、生産を電炉に置き換えることで排出削減につなげることができる。

  GスチールとGJスチールの熱延鋼板の生産能力は年間300万トン強と、国内の独立系電炉最大手の東京製鉄の250万トンよりも大きいとみられると日経は伝えている。

  電炉材の用途は建築材料のような汎用(はんよう)品に多く、自動車向けなど高級鋼の材料開発が課題となっているが、日鉄は国内で自動車用鋼板など高級鋼を生産する大型電炉の新設を検討している。

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(報道の詳細を加えて記事を更新します)
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