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米FRB、インフレ抑制で歴史的な政策転換へ-エコノミスト予想

更新日時
  • テーパリング300億ドルに加速か、ドット・プロットもタカ派転換
  • FOMC参加者、利上げは22年2回、23年3回、24年2回を予想か
A woman walks past the Marriner S. Eccles Federal Reserve building as it is reflected in a puddle of water in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Jan. 27, 2015. 

A woman walks past the Marriner S. Eccles Federal Reserve building as it is reflected in a puddle of water in Washington, D.C., U.S., on Tuesday, Jan. 27, 2015. 

Photographer: Andrew Harrer

金融当局は14、15両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で資産購入のテーパリング(段階的縮小)加速を決めるとともに2022年の利上げ開始を示唆し、1980年代以来の高い伸びとなっているインフレを抑制するため政策運営姿勢の歴史的な転換を告げる見通しだ。

  ブルームバーグがエコノミスト49人を対象に今月3-8日に実施した最新調査でこうした予想が示された。

  15日のFOMC会合終了後、当局者18人(1人欠員)の最新の経済予測が公表される。このうち金利予測分布図(ドット・プロット)について、来年2回の利上げが行われるとの見通しが中央値で示されると、エコノミストの半数余りが予想していることが今回の調査で分かった。

  9月公表の前回予測では、現行の事実上のゼロ金利からの利上げ開始時期を22年と予想する当局者の数と23年と見込む当局者の数が同数だった。

  マクロポリシー・パースペクティブズのシニアエコノミスト、ローラ・ロスナーウォーバートン氏は12年に公表が始まったFOMC参加者の金利予測について、「ドット・プロットの歴史で過去最大規模のタカ派転換になるだろう」との見方を示した。

  パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は11月30日の上院銀行委員会公聴会で、テーパリングのペースを加速させて当初計画の22年半ばよりも数カ月早く終了することを検討するのが適切だろうと話している。

Rate Hikes Coming

Faster growth and inflation make accelerated increases in rates likely

Source: Bloomberg survey of economists Dec. 3-8

Note: Economists were asked to forecast what the median Federal Open Market Committee participant would estimate in the Summary of Economic Projections.

  ラボバンクの米国担当シニアストラテジスト、フィリップ・マレー氏は「米金融当局が予想よりも高水準で根強いインフレに対処する上で、テーパリングのプロセスがそれを妨げる制約要因となっている。このため、当局はテーパリングのペースを2倍に加速し来年3月にも利上げに踏み切る選択肢を確保する可能性がある」と調査への回答で指摘した。

  米金利先物市場は来年末までに66ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)前後の利上げの可能性を織り込んでいる。 

  ブルームバーグが調査したエコノミストの半数余りは、当局が来年1月からテーパリングのペースを月額300億ドル(約3兆4000億円)に倍増し、3月に完了することを今週のFOMCで決めると予想した。

  米金融当局者は最新の経済予測で22年に2回、23年は3回、24年には2回の利上げをそれぞれ予想すると見込まれている。これはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ(現行0-0.25%)の上限が24年に2%に達するとのエコノミスト見通しと一致する。

Faster Bond Taper

Pace of reductions may double to about $30 billion monthly

Bloomberg News survey of economists Dec. 3-8

The FOMC announced a $15 billion monthly reduction in asset purchases on Nov. 3.

  エコノミスト調査によれば、米金融当局者は22年のインフレ率の見通しを2.5%に上方修正するとともに、同年末時点の失業率が3.7%となるまで労働市場の改善が進むとの予想を示すと見込まれている。この失業率の数値は当局者が予測する長期的な水準である4%を下回る。

  なお、パウエル議長が議会証言で物価高について、「一過性」という言葉を使うのをやめるときだと述べたことを受け、FOMC声明で「一過性と予想される」要因を主に反映しているとしていた文言は、修正ないし削除されるだろうと、ほぼ全員のエコノミストが予想している。

  一方、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の経済的影響を巡り、米金融当局者の大半は判断には時期尚早との見方を示している。この点に関し約3分の2のエコノミストは、オミクロン株が米経済成長を多少圧迫する一方で物価を押し上げる可能性があると当局者が認識する公算が大きいと回答した。

  このほか、バイデン大統領が銀行監督担当のFRB副議長に誰を指名するかでは、元消費者金融保護局(CFPB)局長のリチャード・コードレイ氏が34%、元FRB理事のサラ・ブルーム・ラスキン氏が25%、アトランタ連銀のボスティック総裁が19%と、エコノミストの間で見方が分かれた。

Vice Chair for Supervision?

Economists are divided on who president will nominate for key Fed post

Bloomberg News survey of economists Dec. 3-8

原題:Fed Seen Delivering One of the Most Hawkish Pivots in Years(抜粋)

 

(経済予測やFOMC声明に関するエコノミストの見方を追加して更新します)
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