コンテンツにスキップする
Photographer: Michael B. Thomas/Getty Images North America
Cojp

アマゾン職場の携帯禁止、現場不安高まる-物流倉庫の竜巻被害で

更新日時
  • アマゾンは職場への携帯電話持ち込み禁止を再開する方向に動く
  • 従業員は悪天候の警報などへのスマートフォン経由のアクセスを望む

米南部・中西部を襲った竜巻でアマゾン・ドット・コムの物流倉庫が10日夜に損壊する被害を受け、少なくとも6人が死亡した。同社は職場への携帯電話持ち込み禁止を再開する方向に動いており、竜巻被害を受けブルーカラー従業員の間で不安が高まった。

  ミズーリ州セントルイスに近いイリノイ州エドワーズビルのアマゾンの物流倉庫が竜巻で倒壊した。同社は倉庫フロアへの携帯の持ち込みを長年禁止し、金属探知器を含むセキュリティーチェックを通過する前に自動車かロッカーに保管を義務付けていた。

  携帯持ち込み禁止は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い停止したが、全米の施設で徐々に再導入されつつある。

  倒壊したビルの通りを隔てて向かい側で働く2人を含むアマゾンの従業員5人は、会社から干渉を受けることなく、命に関わりかねない悪天候の警報など最新情報にスマートフォン経由でアクセスできるよう望むと述べ、レスキュー隊員や愛する人との連絡にも役立つと話す。

  イリノイ州の隣接するアマゾン施設で勤務する従業員の1人は「今回の死を受け、自分の安全を守るためにアマゾンを頼りにするのはごめんだ。携帯禁止のポリシーを導入するなら辞める」と語った。

  インディアナ州の倉庫で働く別の従業員は、厳しい悪天候の警報にもかかわらずアマゾンが業務の継続を決定する場合は有給休暇を消化するとした上で、突然の竜巻の危険などについて、自らそうした判断を行うためにも携帯を身に付けておくことが極めて大事だと主張した。

  携帯へのアクセスを巡る不安は、競争上の優位を得るため生産性と効率性を重視するルールづくりを行う経営幹部と、自分たちの安全が二の次になっているとしばしば懸念する最前線の時間給従業員との間で深まる不信感を浮き彫りにする。

  アマゾンは「現場で初期対応を行う勇敢な人々の応援と、現地で被災した従業員およびパートナーの支援」に今は重点的に対応していると説明する一方、携帯ポリシーへの従業員の不安に対処しようとはしていない。

  共同創業者の資産家ジェフ・ベゾス氏は、米中部時間午後8時(日本時間翌午前11時)ごろにツイートで犠牲になった従業員と家族に哀悼の意を表した。

原題:Deadly Collapse at Amazon Warehouse Puts Spotlight on Phone Ban(抜粋)

(アマゾンの災害対応の説明などを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE