コンテンツにスキップする

稼げる中国株、「共同富裕」で様変わり-国産重視の流れ浮き彫り

  • 消費関連銘柄は高級品ではなく生活必需品や耐久消費財が優位か
  • 医療イノベーション企業と中国のスポーツウエアメーカーも有利

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前、中国の消費トレンドから稼げる確実な投資先は、高級ブランド関連株やアリババグループやテンセント・ホールディングス(騰訊)といった国内大手のインターネット企業だった。

  パンデミックのさなか、中国政府は規制強化を通じた締め付けを開始。その後、習近平国家主席が8月17日に行った演説が全てを変えた。

  習主席は「共同富裕」(共に豊かになる)というスローガンへの言及を増やし、国家としての優先課題を強調。貧富の格差を悪化させたと判断された中国企業はトラブルに見舞われ、一方で格差是正に寄与したと見なされた企業に対する需要が膨らんだ。

Innovators on ChiNext index versus H.K.-listed tech titans
 
 

  ただ投資家が学びつつあるように、習主席のビジョンは格差是正にとどまらない。中国経済の「高水準の発展」を推進しながら、共同富裕を育む取り組みが行われることを明確にしている。

  つまり、政府の目標に沿って良好なパフォーマンスで推移し得る多くの株式セクターがあるということだ。ネット関連銘柄の株主は、過度の影響力を持ったり、社会的な調和を乱したりする企業は罰せられるという教訓を得た。

  ゴールドマン・サックス・グループの劉勁津(キンガー・ラウ)ストラテジストは「目標の全容を把握するためには共通と富裕という2つの言葉を個別に見る必要がある」と指摘。「所得再分配は重要だが、高度化されたテクノロジーによる持続可能な成長と繁栄は少なくとも同様に重要だ。これこそ再分配を行うために必要になる」と述べた。

ゴールドマンが選ぶ中国50銘柄、「共同富裕」から恩恵受けるのは

消費関連株

Inside A Saucony Shoe Store And Domestic Retail in Shanghai As China’s Modest Growth Target Signals Policy Shift From World
安踏体育用品の店舗(上海)
 

  消費関連銘柄は高級品や派手なブランドではなく、生活必需品や耐久消費財が優位になると見込まれる。

  世界2位の経済大国としての台頭を果たした中国のプライドを鼓舞する企業は、外国の競合他社より有利かもしれない。スポーツウエアでは李寧や安踏体育用品(アンタ・スポーツ・プロダクツ)対ナイキ、レストランチェーンでは海底撈インターナショナル・ホールディング対マクドナルド、化粧品では水羊集団逸仙ホールディング対ロレアルといった構図だ。

産業・テクノロジー

Products and Displays at CES Asia
科大訊飛のブース(CESアジアで、2018年)
写真家:Qilai Shen / Bloomberg

  注目を集める高度製造業の一つの側面が半導体だ。アナリストらはロボット工学と通信ネットワーク、ビッグデータ分野の企業にも好機を見いだしている。これらは全て国家主導の投資の恩恵にあずかるはずで、北京兆易創新科技や杭州立昂微電子、科大訊飛、国電南瑞科技などを注視すべきだ。

ヘルスケア

  共同富裕はまた、医療と医薬品をより手頃な価格にし、同時に中国のバイオテクノロジーを進化させるようとしている。このことは投資家にとって、最先端のイノベーション(技術革新)を持つ製薬会社のバリュエーション上昇、政府が基礎的医薬品の価格押し下げを図っていることから後発医薬品(ジェネリック)メーカーはバリュエーション低下という意味を持つことになる。

  北京同仁堂や雲南沃森生物技術、薬明康徳楽普(北京)医療器械などが注目されている。

再生可能エネルギー

Inside Electric-Car Battery-maker CATL's Headquarters
CATLの本社ビルと製造施設
 

  エネルギー安全保障は中国の経済成長に不可欠と考えられており、電気自動車(EV)と風力・太陽光などの再生可能エネルギー源は、高度な発展とよりクリーンな環境を求める習主席の方針に一致している。

  寧徳時代新能源科技(CATL)や上海璞泰来新能源科技、BYD(比亜迪)、陽光電源などが注目銘柄だ。

原題:Xi’s New China Has Investors Moving From Luxury to Low-End Goods (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE