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BofA証笹田社長、日本の新卒採用で女性比率を5割へ-多様性推進

  • 現在の45%を早期に引き上げ、世界の従業員平均は既に男女比率5割
  • 今後はESGローンも拡大すると見通す、社債より商品設計に柔軟性

米バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、日本の新卒採用の女性比率を早期に5割に引き上げる方針だ。日本拠点での同比率は現在45%。BofAは人材のダイバーシティー(多様性)を推進しており、グローバルの従業員平均では既に男女比率は5割ずつになっている。

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笹田社長
Source: Bloomberg

  BofA傘下のBofA証券の笹田珠生社長は、ブルームバーグとのインタビューで「顧客、社員、コミュニティーの持続的成長は、働きやすい環境を含むダイバーシティーの推進があってこそ実現できるものだ」と述べ、こうした社会課題への取り組みをはじめとするESG(環境・社会・企業統治)推進施策について、社長としての「使命の一つとしてやっていく」と表明した。

  笹田氏は2019年4月に就任。同時に林礼子氏が副社長に昇格したため、同証はトップを女性2人が占める。BofAは07年に環境関連事業への200億ドル(約2兆2700億円)相当の貢献目標をいち早く表明するなどグローバルでESG(環境・社会・企業統治)への取り組みを経営戦略の中核と位置付ける。

  1998年にメリルリンチ日本証券(現BofA証)に入社、投資銀行畑を歩んできた笹田氏は、ESGがブームとなるかなり前から多様性を尊重する文化が同証券にはあったと指摘する。

  笹田氏は「30歳そこそこで大企業の担当を任された。打ち合わせに女性は自分一人ということもあり冷や汗が出たが、引き受けてよかった」と振り返る。こうした経験から、部下の女性たちには「まずはやってみることが大切」と説く。現在、日本拠点全体の女性比率は44%、女性管理職比率は30%だという。

  ESGへの取り組みについては「顧客を担当する社員らがしっかりと価値のあるアドバイスができるように体制づくりをしていく」とし、各国の開示ルールや規制の変更、投資家動向などの最新情報をグローバルな社内委員会を通じて常時取り入れているとした。

  ブルームバーグのデータによると、BofAは21年に日本企業が発行したESG外債の引き受けランキングで現在、2位を走る。同社は14年、日本初のグリーンボンド(環境債)発行に携わるなど、日本のESGファイナンスの拡大を主導してきた金融機関の一つ。ESG外債引き受けでは19年2位、20年1位と上位に定着しており、笹田氏は今後も「トップクラスの実績を維持したい」と抱負を述べた。

  ESGファイナンスの動向については「もともとグリーンボンドで始まり、ソーシャルボンド、サステナビリティーボンドと多様化してきた。今後はグリーンローン、ESGローンも拡大するかもしれない」と見通す。「ローンは社債に比べて商品設計の柔軟性が高く、迅速に資金を調達できる特徴がある。こうした特性から利用を検討する企業も出てきている」と指摘した。

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