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米消費者物価指数、前年比6.8%上昇-約40年ぶりの高い伸び率

更新日時
  • 11月の総合CPI、前月比では0.8%上昇-市場予想0.7%上昇
  • コアCPIは前年比4.9%上昇に加速、30年ぶりの大きな伸び
A customer shops in the prepared food section of the Trader Joe's Upper East Side Bridgemarket grocery store in New York, U.S., on Thursday, Dec. 2, 2021.

A customer shops in the prepared food section of the Trader Joe's Upper East Side Bridgemarket grocery store in New York, U.S., on Thursday, Dec. 2, 2021.

Photographer: Jeenah Moon/Bloomberg

11月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比で1982年以来の大きな伸びを示した。急速かつ持続的なインフレが消費者の実質所得に影響を及ぼしており、米金融当局に引き締めを求める圧力が強まりつつある状況が浮き彫りになった。

キーポイント
  • 11月の総合CPIは前年同月比6.8%上昇-前月は6.2%上昇
    • ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値と一致
    • 前月比では0.8%上昇-10月は0.9%上昇
      • 市場予想0.7%上昇
  • 変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIは前年同月比4.9%上昇-30年ぶりの高い伸び、前月は4.6%上昇
    • 市場予想に一致
    • 前月比では0.5%上昇-10月は0.6%上昇
      • 市場予想0.5%上昇

Price Pressures Accelerate

U.S. November headline inflation increased by the most since 1982 on annual basis

Source: Bureau of Labor Statistics, Bloomberg survey

  11月は前月と同様、大半の分野で上昇が見られた。前月比ベースでガソリンや住居費、食品、自動車などの上昇が目立つ。

  今回のCPI統計を受け、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で金融当局が債券購入のテーパリング(段階的縮小)加速を決定するとの見方が強まった。

  オックスフォード・エコノミクスの米国担当チーフ金融エコノミスト、キャスリーン・ボストジャンシク氏は「金融当局への圧力を維持する」内容だったと、ブルームバーグテレビジョンで指摘。インフレは「来年1-3月期を通し、高水準で続く見込みだ」と述べた。

米CPI統計についてブルームバーグTVの報道
Source: Bloomberg

  CPI全体の約3分の1を占める住居費は前月比0.5%上昇。住居費はCPI項目の中でも、より構造的な部分と考えられている。前年同月比では3.8%上昇と、2007年以来の大きな伸び。家賃や住宅価格の高騰が指数に反映されるのに伴い、住宅関連コストは来年に一段と上昇するとみられている。

Broad gains in key categories contributed to spike in annual headline U.S. inflation
 
 

  家庭用家具・備品や衣料品、航空運賃の伸びも11月の物価上昇につながった。

  生活必需品の値上がりは消費者に重しとなっている。自宅で消費する食品は前年同月比6.4%上昇と、08年12月以来の大きな伸び。ガソリンは前月比で6.1%上昇と、10月と同じ伸び率を記録した。家賃と帰属家賃はともに前月比0.4%上がった。

  賃金はここ数カ月、堅調に増えてきているが、消費者物価の上昇ペースには追い付いていない。別のデータによると、インフレ調整後の実質平均時給は11月に前年同月比1.9%減少し、6カ月ぶりの大幅減となった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:Consumer Prices in U.S. Climb at Fastest Annual Rate Since 1982(抜粋)、U.S. Nov. CPI Rose 0.8%, Above Estimate(抜粋)

(最終2段落に情報を追加して更新します)
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