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中国、元高抑制姿勢を強化-中心レートは予想より大幅な元安水準

更新日時
  • 人民銀は中心レートを1ドル=6.3702元に設定-予想6.3523元
  • 元の一方的な動き抑える「逆周期因子」を再導入との疑念も

中国人民銀行(中央銀行)は10日、人民元の中心レートを予想より安い水準に設定した。前日には対ドルでの元高抑制に向けて外貨預金準備率の引き上げを発表していた。

  人民銀は元の中心レートを1ドル=6.3702元に設定。ブルームバーグがアナリストとトレーダーを対象に実施した調査の予想平均は6.3523元だった。2018年の公表開始以降、予想対比で最も元安水準。

Yuan fixing is weakest versus estimate on record
 
 

  外貨預金準備率の引き上げを含めた一連の措置は、中国当局が急速な元高を警戒していることを市場にあらためて示唆している。当局による景気下支えに向けた追加緩和示唆を受けて心理が改善し、人民元は今週、対ドルで18年5月以来の高値を付けていた。

中国人民元、対ドルで18年5月以来高値-変異株懸念後退でリスクオン

  10日の人民元は一時下げたものの、現地時間午後3時9分(日本時間同4時9分)現在、0.2%高の1ドル=6.3650元。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のアジア調査責任者クーン・ゴー氏は、一連の動きは当局が元高に境界線を設けることを目指していることを明確に示しており、人民元は対ドルで6.40元まで下げる可能性があるとの見方を示す。

  人民元の中心レートが予想に対して大きく乖離(かいり)したことから、元の一方的な動きを抑え、昨年10月を最後に用いていなかった「逆周期因子」と呼ばれる措置を静かに再導入したのではないかとの疑念も生じている。

原題:China Seeks to Curb Relentless Yuan Gains With Surprise Fix (2)(抜粋)

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