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JPモルガンに再雇用命令、元トレーダーを報酬約60万ドルで-審判官

  • ロンドンの仕事復帰は命じず、香港で前職と同様のポスト起用を指示
  • 英雇用審判所、7月に元トレーダーの不当解雇認定-不正に関与せず

米銀JPモルガン・チェースは、「スプーフィング」と呼ばれる違法なトレーディング手法を巡る当局の調査を受けて解雇したと認定された元トレーダーを60万ドル(約6800万円)近い報酬で再雇用するよう命じられた。

  この元トレーダーは現物株を担当していたブラッドリー・ジョーンズ氏で、ロンドンの雇用審判所は7月、同氏がスプーフィングに関与していなかったにもかかわらず、それを理由に不当解雇されたと認定した。同氏はJPモルガンが不祥事により厳しい姿勢を取っていると規制・監督当局に示す目的で解雇されたと訴えていた。JPモルガンは当局の調査を決着させるため10億ドル近い支払いに応じた。ジョーンズ氏は復職か同様のポストを与えるよう同行に求めていた。

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  雇用審判所のスティーブン・ナイト審判官は9日、ジョーンズ氏をロンドンで解雇された当時の仕事に復帰させるよう命じることは控えたが、香港で同様のポストに起用するよう同行に指示。株式デリバティブ取引に関連したそのポストについて、ジョーンズ氏が自分に適した仕事だとする一方、JPモルガンは同氏起用の場合、役割の複雑さが自行に「リスクをもたらす可能性がある」と主張していた。

  審判資料によると、この仕事で得られる年間報酬は40万-60万ドルとなる見込み。

  JPモルガンが今回の命令に従う期限は来年3月10日まで。英国の雇用審判所は企業に従業員の再雇用を命じることができるが、企業にはそれに従うのを拒む権利がある。どのような決定を行うにせよ、JPモルガンは依然としてジョーンズ氏が2020年1月に解雇されて以降の未払いの給与・報酬を支払う必要がある。

  ジョーンズ氏の弁護人で法律事務所ブラハムズ・ダット・バドリック・フレンチのパートナー、ニック・ウィルコックス氏は、ジョーンズ氏が審判内容に満足していると語った。

  一方、JPモルガンはコメントを控えた。同行は7月の雇用審判所の認定を不服として上訴している。

原題:JPMorgan Ordered to Give $600,000 Job to Trader It Fired (1)(抜粋)

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