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クリスマスプレゼントに暗号資産NFT、友人や家族向けに北米で検討

  • 送り手は友人や親戚がNFTに関し学ぶ機会や良い投資になると期待
  • 亡くなった友人への追悼として新たなNFTを作って送る人も

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今年のクリスマスの長靴下に入れて相手をびっくりさせるプレゼントは、暗号資産の非代替性トークン(NFT)かもしれない。

  歴史が比較的浅いNFTの世界に詳しい人もそうでない人も、友人や家族向けのプレゼントとして考えているという。ただ、受け取る側はどう扱えばいいのか、全く分からないかもしれない。

  ダラス出身のトラック運転手、アブラハム・アラディラス氏(23)はNFTについて、テレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」で取り扱われるなど米文化の本流に躍り出る約半年前まで聞いたこともなかったと話すが、今は友人全員のクリスマスプレゼント用にカモノハシをモチーフとする人気のNFTを購入するという。

Platy Punks
 
 

  「友人にNFTを買ったと話した際、笑われてしまった。『カモノハシの絵を買うなんて』という感じだったんだが、今回も同じ反応があると思う」と同氏は語った。

  ビットコインなどいわゆる仮想通貨は過去1年で急激に値上がりしたが、NFTはマニアの間で価格が上昇。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中で資産ポートフォリオの運用や取引を自ら始めたり暗号資産を理解したりした人々の関心をそそった。

  プレゼントの送り手の一部は友人や親戚らがNFTについて学んだり、最終的に良い投資となったりすることを願っている。宝くじのように大金に化ける可能性もあるほか、収集品や芸術品同様になる場合もありそうだ。

  ジェシカ・ウォーカーさん(28)が今年のクリスマスプレゼントにNFTを送る動機は、家族の教育だ。「新たな技術を理解するには、個人のレベルで引き合わせてもらう必要がある」と話すウォーカーさんは、価格追跡ウェブサイトのコインマーケットキャップ向けに教育コンテンツを作成している。

  彼女の予算は仮想通貨イーサリアム1単位分の約4100ドル(約46万6000円)。アメリカンフットボールのファンである父親と弟にはトム・ブレイディ選手のNFTプラットフォーム「Autograph」の製品を、ニュースが好きな母親にはAP通信が提供するNFTをそれぞれ検討している。

  カナダの大麻業界で働くモントリオール在住のニコラス・ヘバート氏(30)は、最近亡くなった友人への追悼としてのNFT利用を考えている。この友人のおいとめいに故人にちなんだNFTを仲間2人と一緒に送るという。12歳にも満たない子供2人が受け取るのは「OnChain Monkey」をモチーフにしたNFTで、その作成コストは40ドル前後。ヘバート氏によると、今は2000-2500ドルの価値がある。作成コストが200ドルの別のNFTもプレゼントするが、こちらの「Ballerz」が取引される市場はないという。

  プレゼントの送り手は受け手に歓迎されるか、まずは知りたいだろう。

  メリーランド州出身のジュールズ君(16)はNFTをギフトとして送られたらがっかりだという。作成のために使われるエネルギーを特に気にしている。「正直、どうしていいか分からない。そのまま持っていると思う。それが一番、害を及ぼさないやり方だと思うから。自分には何の価値もないよ」と、名字を明かすのを母親が拒否した同君は話した。

原題:

NFTs Are the Big 2021 Holiday Gift, Whether You Want Them or Not(抜粋)

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