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中国の生産者物価が鈍化、政策余地拡大も-消費者物価は先月加速

更新日時
  • 生産者物価12.9%上昇、鈍化続くとの観測-10月は26年ぶり高い伸び
  • 11月の消費者物価、昨年8月以来の伸び-野菜値上がり響く

中国の生産者物価は11月に伸びが鈍化した。経済の下支えに向けた当局の政策余地が一段と広がることになる。一方、消費者物価上昇率は拡大した。

  国家統計局が9日発表した11月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比12.9%上昇。ブルームバーグのエコノミスト予想中央値は12.1%上昇だった。10月は13.5%上昇と、26年ぶりの高い伸びを記録していた。

  一方、11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.3%上昇と、2020年8月以来の高い伸び。エコノミスト予想は2.5%上昇、10月は1.5%上昇だった。

中国インフレリスク増大、消費者に価格転嫁-金融緩和余地縮小か

While factory price rises moderate slightly
 
 

  中国政府はここ数カ月で高騰していた商品価格を抑え込み、電力不足に対処する取り組みを進めてきた。生産者物価の減速はその効果が表れつつあることを示唆している。今後も物価圧力が和らぐことになれば、中国人民銀行(中央銀行)が刺激策を強化する余地はさらに広がる可能性がある。

  華興証券香港のマクロ・戦略調査責任者、龐溟氏は「来年後半に一段と加速すると見込まれる消費者物価は前半については落ち着いた状態が続くとみられ、金融政策の余地がさらに生まれる」と分析。生産者物価に関しては今後数カ月も鈍化が続くとの見方を示した。

  11月の消費者物価は加速した。野菜価格が30.6%上昇したが、豚肉価格は32.7%下落。ただ、卸売価格を見ると、豚肉も10月に付けた安値からほぼ50%値上がりしている。

Pork Confuses Inflation Picture

Slumping pork prices this year mask higher inflation, after the opposite in 2020

Source: China's National Bureau of Statistics, Bloomberg calculations

  変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年同月比1.2%上昇。新型コロナウイルスの散発的な感染拡大が引き続きサービス消費の重しになっているようだ。

原題:China Factory Inflation Slows in November From 26-Year High (1)(抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します)
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